エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1363
2023.11.27 更新
文:撮影・藤田 忠
テストセッションは、3Dレンダリングを実行してCPUの処理能力をみるベンチマークの「CINEBENCH」から実行していこう。「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」、それぞれのスコアから、Core i7-12650Hのパフォーマンスを確認していこう。
エルミタージュ秋葉原のデータベースは、おもにデスクトップ向けCPUの結果だが、比較すると同世代デスクトップCPUのCore i5モデルに迫るスコアと言って良いだろう。「Cyborg-15-A12VF-859JP」の価格を考えると、コストパフォーマンスはなかなかに優秀。ゲームはもちろん、RAWデータの写真編集や現像をスムーズに行えるだろう。
次はシステムの総合パフォーマンスを確認できる統合ベンチマークの「PCMark 10」を実行して、スコアを確認していこう。テストプリセットは、ゲーミングパフォーマンスもチェックされるフルテストの「PCMark 10 Extended」を選んでいる。
デジタルコンテンツ制作を想定したテストグループの「Digital Content Creation」こそ、スコアは10,000ポイントを切っているが、そのほかのテストグループは10,000ポイント超えを記録。「Essentials」「Productivity」「Digital Content Creation」のスコアは、快適なシステムの指標となるスコアの倍以上の結果を残しているので、日常からオフィスワーク、軽い写真や動画の編集まで、ストレスを感じることなく行える。
続いては「3DMark」を使って、ゲーミングパフォーマンスを確認していこう。テストプリセットは、レイトレーシングやメッシュシェーダーなどの最新機能を活用するDirectX 12 Ultimateベースのテストプリセット「Speed Way」。多くのゲームタイトルに使われ、現行GPUが最適化されているDirectX 12向けの「Time Spy」。Direct X11ベースとなる「Fire Strike」のスコアをみていこう。なお、テストプリセットは2,560×1,440ドットに加え、「Cyborg-15-A12VF-859JP」の、液晶ディスプレイ解像度となる1,920×1,080ドットのテストプリセットを実行している。
重量級テストの「Speed Way」は2,560×1,440ドットで実行されるのもあり、スコアは1000ポイント台に。平均フレームレートも18fpsとゲームプレイを楽しむには厳しい結果だ。今主流のDirectX 12ベースの「Time Spy」もテスト解像度は、2,560×1,440ドットになるが、スコアは7000台とまずまずで、フレームレートも40fps台になっている。「Cyborg-15-A12VF-859JP」本来の解像度となる1,920×1,080ドットなら、60fpsを超えるだろう。実際、1,920×1,080ドットで実行される「Fire Strike」は、Graphics scoreが20,000ポイントを記録し、テスト中のフレームレートも80~90fps台となっている。