エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1363
2023.11.27 更新
文:撮影・藤田 忠
テストセッションのラストは、「Cyborg-15-A12VF-859JP」のCPUとGPUの挙動、冷却ファンの動作音、システム全体の消費電力といった使い勝手に影響する点を確認しておこう。ストレステストには、高ワークロードが10分間連続実行される「CINEBENCH R23」と、「3DMark Time Spy Stress Test」を使用。「HWiNFO64 Pro」でテスト中のCPU動作クロック(P-core 0 Clock)、CPU温度(CPU Package)。GPUのGPUクロック(GPU Clock)と、GPU温度 (GPU Temperature)を記録し、抽出している。
まずは「CINEBENCH R23」実行時を確認すると、テスト実行開始直後の動作クロックは3,600MHz台まで伸びている。CPU温度も90℃に達するが、Power LimitがPL2 55Wに移行後は、クロックは3,000MHz前後になり、CPU温度は80℃台に抑え込まれている。
「3DMark Time Spy Stress Test」を実行すると、GPUコアクロックは1,600MHz台後半~1,800MHz台で推移。GPU温度は最高でも69.8℃と不安のない温度となっている。
CPUとGPUの温度が低くとも、ファンの動作音が爆音では意味がない。両ストレステスト実行中の騒音値を計測すると、50dBAとなっていた。寝静まった深夜だと、さすがに気になるが、日中ならあまり気になることはないだろう。なお、「バランス」モードでは40dBA台までダウンしていたのもポイントだ。
最後にテスト実行中の消費電力を確認して、「Cyborg-15-A12VF-859JP」の検証を締めくくるとしよう。消費電力の計測には、ラトックシステムのWi-Fiワットチェッカー「RS-WFWATTCH1」を使用し、起動後10分間なにもしなかった際と、ストレステスト実行時の最高値をまとめている。
高い省電力性を誇るGeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載していることもあり、CPUとGPUに負荷が掛かる「3DMark Time Spy Stress Test」実行中でも100Wを超えることはなかった。
要所のスケルトンパーツや、スカイブルーで彩られるキーボードといった外で使いたくなるデザインに加え、定番ゲームタイトルを滑らかな表示で楽しめるゲーミングパフォーマンス。そのうえ、100W未満の省電力動作を実現するなど、税込159,800円で購入できるMSI「Cyborg-15-A12VF-859JP」は、魅力的な要素が数多く詰まった1台だ。
もちろんゲームプレイだけでなく、レポート作成や表計算、写真の編集作業に至るまで、幅広い用途に不満なく使える。春からの新生活に向けて、初めて購入するPCやゲーミングデビューのためとしてもオススメしたい。
提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社