エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1366
2023.12.05 更新
文:撮影・藤田 忠
テストセッションの最後は、「GALLERIA RM7C-R45」のCPUとGPUの挙動、冷却ファンの動作音、システム全体の消費電力といった使い勝手に影響する部分をチェックしていこう。ストレステストには、CPUへの高ワークロードが10分間連続実行される「CINEBENCH R23」と、CPUとGPUに負荷がかかる「3DMark Time Spy Stress Test」を使用している。テスト実行中の各種数値の記録には「HWiNFO64 Pro」を使用し、CPU動作クロック(P-core 0 Clock)、CPU温度(CPU Package)。GPUのGPUクロック(GPU Clock)と、GPU温度(GPU Temperature)を抽出している。
まずは「CINEBENCH R23」実行時から確認していこう。テスト実行開始後は動作クロックが4,600MHzまで伸び、CPU温度は最高100℃に達している。テスト後半のCPU消費電力は100W前後になり、動作クロックは、おおむね3,990MHz、温度は90℃台後半となっている。ここまでのテストセッションの結果からもうかがえるが、「GALLERIA RM7C-R45」はCore i7-13700Hの性能を最大限に引き出していると感じた。
続けて「3DMark Time Spy Stress Test」を実行すると、GPUコアクロックは設定ブーストクロック2,130MHzから375MHz伸びた2,505MHzで動作している。そんな最高性能を引き出していると言えるGPUクロックでも、GPU温度は最高68.9℃と、ゲームプレイに不安のない温度になっている。
ただ、両ストレステスト実行中の騒音値は、60dBA超えと大きくなっている。最高性能を引き出す「パフォーマンス」モードではやむを得ないところだが、ゲームプレイ時はヘッドホンを使うのが良いだろう。
最後にテスト実行中の消費電力を確認して、「GALLERIA RM7C-R45」の検証を締めくくるとしよう。消費電力の計測には、ラトックシステムのWi-Fiワットチェッカー「RS-WFWATTCH1」を使用し、起動後10分間なにもしなかった際と、ストレステスト実行時の最高値をまとめている。
「パフォーマンス」モードでは、その性能に比例して消費電力がアップする。そのため「CINEBENCH R23」実行時のシステム全体の消費電力は、付属ACアダプタの最大出力に迫る174.98Wに達している。CPU負荷は下がるが、GPUがフルロードされる「3DMark Time Spy Stress Test」実行時も150W台と、ACアダプタでの使用が必要になっている。自宅でゲームを楽しむ際はACアダプタ、外出先で軽量級ゲームや文書作成、表計算を行う際はコンパクトなUSB PD充電器と使い分けるのが良いだろう。
Core i7-13700HとGeForce RTX 4050 Laptop GPUの限界性能を引き出すことで、コンセプトの通り、”小さくて、パワフルなゲーミングノートPC”となっているドスパラ「GALLERIA RM7C-R45」。毎日持ち歩くには、1.8kgはちょっと厳しい重さだが、USB PD対応&約9.7時間のバッテリ駆動にも対応しており、必要な時に持ち歩く分には問題ないだろう。そんな魅力を備えつつ、179,980円という価格に収まっているのも見どころだ。
キャンパスパックにスッポリと収まるA4サイズに近い14型ボディの「GALLERIA RM7C-R45」。体力次第では毎日持ち歩ける? |
ゲーミングPCの購入理由に最も多く挙げられるという人気eスポーツタイトルの「VALORANT」「Apex Legends」を144Hz駆動の滑らか映像でプレイできる点も大きなトピック。春の新入学に合わせた初めてのPCにもおすすめだろう。
協力:株式会社サードウェーブ(ドスパラ)