エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1368
2023.12.10 更新
文:編集部 池西 樹
さて、ここからは早速MSI「MAG Z790 TOMAHAWK MAX WIFI」をベースにしたPCを構築し、ノンバイナリメモリの動作を確認していこう。CPUは第14世代Intel Coreプロセッサの最上位モデルCore i9-14900Kを使用し、テスト用のメモリにはDDR5-5200動作に対応する192GB(48GB×4)メモリキットCORSAIR「CMK192GX5M4B5200C38」とDDR5-6000動作に対応する48GB(24GB×2)メモリキットCrucial「CP2K24G60C48U5」を用意した。
CORSAIR「CMK192GX5M4B5200C38」 実勢売価税込120,000円前後 製品情報(CORSAIR) |
メインストリーム向けでは最大となる容量192GB(48GB×4)のメモリキット。メモリプロファイルはIntel XMP 3.0とAMD EXPOをサポートする |
Intel XMP 3.0のプロファイルを読み込むだけでDDR5-5200(38-38-38-83)で動作が可能。ちなみメモリランクは64bitのブロックが2つで構成される2Rankだった |
「MAG Z790 TOMAHAWK MAX WIFI」に「CMK192GX5M4B5200C38」を搭載すると、初期設定ではDDR5-4000(40-40-40-77)で動作する | 「Memory Try It!」で、「DDR5-5600 CL38」に設定した場合でも動作に全く問題なかった |
「タスク マネージャー」でアイドル時のメモリ消費量を確認したところ使用量は9GB前後 |
まずCORSAIR「CMK192GX5M4B5200C38」の動作を確認したところ、定格設定であるDDR5-5200はもちろん、「Memory Try It!」を使い「MAG Z790 TOMAHAWK MAX WIFI」の2DPC/2R構成時の最大クロックであるDDR5-5600にオーバークロックした状態でも動作は全く問題なかった。
そこで以降のベンチマークは定格のDDR5-5200に加えて、DDR5-5600に設定した状態でも検証を行うことにした。さらに比較対象として、Alder Lake世代のマザーボードで2DPC/2R構成時の最大クロックに設定されていることが多いDDR5-4000(一部のマザーボードではDDR5-3600の製品もあり)と、DDR5-5200でキットのうち2枚を使用した96GB(48GB×2)の構成でもテストを行った。
Crucial「CP2K24G60C48U5」 実勢売価税込28,000円前後 製品情報(Crucial) |
容量48GB(24GB×4)のメモリキット。こちらもメモリプロファイルはIntel XMP 3.0とAMD EXPOをサポートする |
公称設定であるDDR5-6000(48-48-48-96)で動作に問題なし。なおメモリランクは64bitのブロック1つで構成される1Rank |
続いてCrucial「CP2K24G60C48U5」でも動作を確認したところ、こちらも定格設定であるDDR5-6000で動作に全く問題なし。なお動作電圧が1.1Vと低いこともあり、CORSAIR「CMK192GX5M4B5200C38」に比べるとメモリタイミングが全体的に緩めに設定されているが、パフォーマンスにどのような影響があるのかは次項からのテストセッションで確認していこう。