エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1368
2023.12.10 更新
文:編集部 池西 樹
まずは「AIDA64」を使い、メモリ帯域とレイテンシをチェックしていく。なおテストには「メモリリード」「メモリライト」「メモリコピー」「メモリレイテンシ」の4つのベンチマークを使用している。
メモリ帯域についてはメモリスピードの影響が大きく、「メモリリード」はDDR5-4000に比べてDDR5-5200で約35%、DDR5-5600で約39%、DDR5-6000では約50%パフォーマンスが向上している。また「メモリライト」や「メモリコピー」でも、「メモリリード」ほどではないが確実にスコアがアップしていることが分かる。
続いてメモリレイテンシを確認すると、DDR5-4000に比べるといずれも大幅に短縮されている。ただし、DDR5-6000についてはメモリタイミングが緩いため、DDR5-5200とほぼ同じ、DDR5-5600に比べると約10%遅い結果になった。なおDDR5-5200の96GBと192GBではいずれもスコアに差はなく、容量によってメモリ帯域やレイテンシが変化することはないようだ。
続いて、総合ベンチマークテスト「Sandra 20/21」でもメモリ帯域とレイテンシを確認しておこう。なおテストには「メモリーの帯域」と「メモリーのレイテンシ」の2種類のベンチマークを使用している。
「メモリーの帯域」については、DDR5-4000に比べるとDDR5-5200でも20~30%、DDR5-5600では約37%、DDR5-6000では40%以上もパフォーマンスがアップしている。さらに「メモリーのレイテンシー」もDDR5-4000からはDDR5-5200でも約8割強に短縮され、メモリ関連のテストではメモリスピードが向上したメリットは非常に大きい。またDDR5-6000については、やはりメモリタイミングが緩いため、「メモリーのレイテンシー」はDDR5-5200とほぼ同じ、DDR5-5600に比べると約5%遅い結果になった。