エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1368
2023.12.10 更新
文:編集部 池西 樹
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新ベンチマークである「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類で計測を⾏っている。
スコアの傾向は「3DMark」に近く、グラフィックスカードへの負荷が高い4K解像度ではその差は約2%しかない。ただし、WQHD解像度では約5%、フルHD解像度では約9%に広がり、グラフィックスカードへの依存度が下がるに連れて高クロックメモリの効果が大きくなる。
「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」ベンチマークテスト実行時のメモリ使用量 |
ちなみにテスト中のメモリ使用量は12GB前後で、「PCMark 10 Extended」実行時とほぼ同じ。このことからメモリ容量は16GBあれば十分だろう。
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールは“100”に設定し、解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
GPUの負荷が高い4K解像度やWQHD解像度ではフレームレートに大きな差は出ていない。ただし、フルHD解像度ではDDR5-4000に比べて、DDR5-5200で約7%、DDR5-5600では約9%の差がついた。また「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」では、メモリタイミングの影響も大きいようで、DDR5-6000は、DDR5-5200やDDR5-5600に比べるとフレームレートが若干低くなっている。
「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」実行時のメモリ使用量 |
メモリの使用量を確認するとアイドル時からは約6GB増加し、概ね15GB前後で推移する。16GBだとギリギリのため、「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」をプレイする場合は32GBまで増設しておくと安心だ。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のフレームレートも確認しておこう。なお「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質になるように設定し、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、計測にはCapFremeXを使用している。
フルHD解像度では300fpsのフレームレート制限に引っかかるため、4K解像度ではGPUの負荷が高いためいずれも有意な差は出なかった。またWQHD解像度では、DDR5-4000に比べて、DDR5-5200やDDR5-5600では約2%高いフレームレートを発揮しているが、実際の運用では違いを感じることはないだろう。
「Apex Legends」実行時のメモリ使用量 |
なおメモリの使用量は概ね14GB前後で頭打ちになる。メモリ容量が16GBだとやや心もとないが、32GBまで増設しておけば並行で複数のアプリケーションを動かす場合でも不足することはないだろう。