エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1372
2023.12.22 更新
文:撮影・藤田 忠
3Dベンチマークの定番「3DMark」を使って、パフォーマンスを確認していこう。まずはレイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」だ。
総合スコアは1万超えとまずまずだが、レイトレーシングを使った高負荷テストのため、フレームレートは53.54fpsになっていた。テスト中の映像は滑らかだったので、ゲームタイトルによっては解像度をフルHDの1,920×1,080ドットに下げることで、超解像度技術DLSSを使わずとも、60fpsでのプレイを楽しめそうだ。
シーン全体をレイトレーシングで描画する「DirectX Raytracing feature test」も試してみた。
より負荷の高いテストになるが、フレームレートは「Port Royal」とほとんど同じで53fpsを記録し、テスト中の映像にカクツキはみられなかった。
続いてレイトレーシングや、メッシュシェーダー、可変レートシェーディングなどに対応するDirectX 12 Ultimateを使ったテストプリセット「Speed Way」の結果を確認していこう。
レイトレーシングを使った最新重量級ベンチマークテストのため、スコアの傾向は「Port Royal」「DirectX Raytracing feature test」に近く、テスト中の映像は滑らかだったが、フレームレートは46fpsになっていた。最新の重量級ゲームを2,560×1,440ドットのWQHD解像度で楽しむには、画質や解像度の調節が必要になってくる。
最近のゲームタイトルで使用され、GeForce RTX 40シリーズも最適化されているDirectX 12を使用したテストの「Time Spy」を使って確認していこう。テストプリセットは、WQHD解像度(2,560×1,440ドット)で実行される「Time Spy」と、4K解像度(3,840×2,160ドット)の「Time Spy Extreme」の両方を実行している。
「Time Spy Extreme」は、4K解像度だけあって、スコアは総合が約9100、Graphics scoreが約8700だが、フレームレートはGraphics test 1が約56fps、Graphics test 2が約51fpsと、快適なプレイにはわずかに届かないだろう。とは言え、GeForce RTX 4070のターゲットになるWQHD解像度で実行される「Time Spy」では、スコア、フレームレートは大きく引き上げられ、フレームレートはGraphics test 1が約121fps、Graphics test 2が約104fpsと、軽、中量級ゲームタイトルなら高リフレッシュレート駆動でのゲームプレイが狙える結果になっている。
「3DMark」の最後は、旧世代APIだがまだ使われることもあるDirect X11テストの「Fire Strike」だ。プリセットは解像度がフルHD(1,920×1,080ドット)の「Fire Strike」、WQHD(2,560×1,440ドット)の「Fire Strike Extreme」、4K(3,840×2,160ドット)の「Fire Strike Ultra」の3種類を実行している。
4K解像度の「Fire Strike Ultra」のスコアは1万超えで、フレームレートは軽めのGraphics test 1で約61fpsを記録するも、Graphics test 2では約36fpsとゲームプレイは厳しい結果になっている。WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」の傾向は、「Time Spy」に近く、フレームレートはGraphics test 1が約118fps、Graphics test 2が約79fpsをマークした。さらに負荷が下がるフルHDでは、総合スコア3万超えで、フレームレートもGraphics test 1が約214fps、Graphics test 2が約175fpsをマーク。リフレッシュレート144Hzのゲーミング液晶ディスプレイを活かしたゲームプレイを楽しめるだろう。