エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1375
2023.12.28 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
冷却テストを始める前に、マザーボードへの搭載手順をご紹介しよう。ここではテスト機材構成に合わせ、Intel LGA1700マザーボードへの搭載を試みた。なお付属のマニュアルは非常に分かりやすく、付属品の点数も最低限に収められている。作業工程にも無駄がなく、決してユーザーにスキルを求めない。
バックプレート四隅のピン(ネジ状)をLGA1700用の位置に合わせ、マザーボード背面からCPUクーラーマウントホールに合わせる |
CPUクーラーマウントホールから突き出たピン(ネジ状)4箇所に台座固定ネジ(Intel用)を締め付けていく |
台座固定ネジ(Intel用)にIntel用リテンションを載せる | Intel用リテンションを固定用ハンドスクリューで固定 |
CPUにMASTERAIR MA824 Stealth本体を載せ、アルミ製トップカバーの左右にあるネジでヒートシンクを締め付けて行く |
左右均等にねじ込めば固定は完了。なおヒートシンク下部がカットされている面が、メモリスロット側に位置するよう固定する |
ワイヤークリップでMobius 120mmファンを固定し、電源ケーブルをコネクタに接続すれば作業は完了 |
AMD Socket AM5/AM4の作業手順も確認しておこう。まずはマザーボード備え付けのネジ留めされたプラスチック製リテンション(台座)を外し、ここに台座固定ネジ(AMD用)を4箇所固定。次にAMD用リテンションを固定用ハンドスクリューで固定すれば台座は完成。MASTERAIR MA824 Stealthの取り付けはIntel共通だ。
マザーボードへの取り付けを完了したところで、隣接するメモリスロットのクリアランスを見ていこう。MASTERAIR MA824 Stealthの仕様書によると、メモリ用に確保できるメモリスロット上空の空きスペースは42mmとされる。メモリスロット側に搭載される冷却ファンを120mm(120mm Mobiusファン)としたことでスペースを確保。ヒートシンクも一部がカットされ、設計者の意図が窺える。
製品資料でも開示されている、MASTERAIR MA824 Stealthのメモリスロットクリアランス。スロット上空の冷却ファンとヒートシンクの関係がよく分かる |
CPUクーラー自体が超ハイエンド志向なのに”メモリは一般的な背の低いメモリ推奨”ではさすがにバランスが悪い。高さ42mmあれば、選択肢は広がるだろう。ちなみに120mm Mobiusファンはワイヤークリップによる固定だけに、上部へ多少ずらしての設置は可能。どうしても高さ42mmオーバーのメモリを組み合わせたい場合は、冷却性能に影響しない範囲で調整するといった手もある。
CORSAIR「VENGEANCE RGB DDR5」(ヒートスプレッダ付き/高さ56mm)の搭載例 |
Kingston「FURY Beast DDR5」(ヒートスプレッダ付き/高さ34.9mm)の搭載例 |