エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1377
2023.12.30 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
一体型I/Oパネル「Flexible Integrated I/O Shield」を備えるリアインターフェイスを確認していこう。ネットワークはMarvell AQC113による10ギガビットLAN、Realtek Dragon RTL8125BGによる2.5ギガビットLAN、Wi-Fi 6Eの3系統を搭載する充実した構成。またUSBポートは最大20GbpsのUSB 3.2 Gen 2×2 Type-C×1をはじめ、10GbpsのUSB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A×4、5GbpsのUSB 3.2 Gen 1 Type-A×2の計8ポートを備え、BIOSを初期化する「Clear CMOS Button」や、CPUやメモリのない状態でもBIOSをアップデートできる「Flash BIOS Button」も用意されている。
ワークステーション向け製品らしく、ネットワーク機能が充実している「TRX50 WS」。有線、無線とも高速なデータ転送が可能だ |
対応ルーターやハブは必要になるが、10ギガビットネットワークなら内蔵ストレージに匹敵するパフォーマンスを発揮することができる |
最近対応デバイスが増えている2.5ギガビットLANポートも搭載 | 無線LANでも最高2,402Mbpsの高速転送が可能 |
USB 3.2 Gen 2×2対応のポータブルSSDを使えば、外付けストレージでも2,000MB/sを超えるパフォーマンスを発揮する |
続いて、PCを組み上げる際に必ずチェックすることになる、ファンコネクタとRGBピンヘッダの配置をチェックしておこう。
まずはファンコネクタの配置を確認すると、CPUクーラー用の「CPU_FAN1」と水冷ポンプ用の「CPU_FAN2/WP」はCPUソケットの右上にまとめて配置されている。またケース用ファンや追加のポンプ用コネクタはCPUソケットの左上に「CHA_FAN2/WP」、基板の下段右に「CHA_FAN3/WP」、下段のほぼ中央に「CHA_FAN1/WP」の計3基が用意されている。なお全てのファンコネクタに加え、MOSFET冷却用のファンについてもファンコントローラ「FAN-Tastic Tuning」を使い回転数を細かく制御できる。
ファンコネクタの配置(CPUファン:赤/ケースファン:オレンジ) |
「TRX50 WS」に接続しているファンはすべて「FAN-Tastic Tuning」から回転数を制御できる |
「TRX50 WS」はワークステーション向けということもあり、基板上にはLEDイルミネーションは搭載されていないが、アドレサブルRGBに対応する5V/3pinコネクタが基板の右上と中央下にそれぞれ1つずつ実装されている。さらに「Polychrome Sync」機能もサポートしているため、対応デバイスと連携することもできる。
5V/3pin LEDコネクタの配置(緑) |
「Polychrome Sync」では、マザーボード上のピンヘッダに接続したデバイスだけでなく、グラフィックスカードやメモリなども制御できる |
ファンコネクタは計5基、5V/3pinのLEDピンヘッダは2基搭載 |
最後は画像セッションの締めくくりとして、ここまで触れてこなかった基板上の各種コネクタやチップをまとめて見ていこう。
「TRX50 WS」には、ATX 24pin×1、ATX 8pin×2、PCIE12V(6pin)×2、GFX_12V1(6pin)×1の計6つの電源コネクタが搭載されている。ちなみに定格運用時はPCIE12V(6pin)×2以外、オーバークロック時はすべてのコネクタに電源を接続する必要がある。 |
ATX 24pinコネクタの脇には「マルチ電源アダプターケーブル」ためのピンヘッダを搭載 |
MOSFETを冷却するファンは、左右とも1つの4pin PWMコネクタに接続されている |
電源・リセットボタンやポストコードを表示する「Dr.Debug」を搭載 | フロントパネル向けのUSB Type-Cコネクタは帯域幅20GbpsのUSB 3.2 Gen 2×2に対応 |
フォームファクタはE-ATX(305×277mm)で、基板を保護しつつ放熱をサポートする効果もあるメタル製バックプレートを備える |