エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1380
2024.01.09 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずはテスト時間が短く、CPUの瞬間的な最高パフォーマンスの計測に便利な「CINEBENCH R15」の結果から確認をしていこう。
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シングルコアテストの結果から確認をすると、Core i7-14700はCore i7-13700に比べると約4%スコアが向上し、ほぼPコアの最大クロック差(5.4GHzと5.2GHz)に準じた結果。また以前検証を行ったCore i7-14700K(303cb)との比較では差は約1%に留まり、シングルスレッド処理についてはほぼ同等のパフォーマンスが期待できる。そしてCore i5-14400とCore i5-13400を比較するとその差は約2%で、こちらもPコアの最大クロック差(4.7GHzと4.6GHz)とほぼ同じ結果になった。
続いてマルチコアテストの結果を確認すると、Core i7-14700はクロックアップに加えてEコアが4基増えていることもあり、Core i7-13700からは約20%と大きくスコアが上昇している。ただし、Core i7-14700K(5,279cb)との比較では約12%の差をつけられ、マルチスレッド処理ではKモデルには敵わない。なおCore i5-14400とCore i5-13400の比較では約1%しか差がなくほぼ誤差の範囲に留まる。
続いて「CINEBENCH R15」よりも処理が重く、長時間負荷が掛かる「CINEBENCH R20」のスコアを確認しておこう。
シングルコアテストについてはCore i7-14700、Core i5-14400ともほぼクロック通りの結果。またマルチコアテストについては、やはりEコアが増加したメリットは大きくCore i7-14700はCore i7-13700から約18%と大きくスコアを伸ばしている。
続いてメニーコアCPUへの最適化が進んでいる「CINEBENCH R23」のスコアを確認しておこう。
シングルコアテストの傾向は「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」に近く、Pコアの最大クロック通りの結果。そしてマルチコアテストの結果を確認すると、Core i7-14700はやはりCore i7-13700から約18%もスコアが上昇している。ちなみにCore i5-14400とCore i5-13400の差は約2%で、実際の運用ではほぼ気が付かないレベルだろう。
「CINEBENCH」系ベンチマークのラストは昨年リリースされた最新バージョン「Cinebench 2024」を確認していこう。
スコアの傾向はこれまでとほぼ同じ。シングルコアテストやCore i5-14400とCore i5-13400のマルチコアテストについては、Pコアの最大クロック通りの差で劇的な改善は見られない。またCore i7-14700とCore i7-13700のマルチコアテストでは、やはりEコアが増加したメリットが大きく約18%の差がついた。