エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1382
2024.01.16 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
NVIDIA「GeForce RTX 4070 SUPER Founders Edition」 製品情報(NVIDIA) |
今回の主役である「GeForce RTX 4070 SUPER」は、WQHD解像度をメインターゲットにするアッパーミドルGPU「GeForce RTX 4070」のアップグレードモデルだ。製造プロセスはTSMC 4N、GPUコアは「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用する「AD104」から変更がないものの、CUDAコア数は5,888基→7,168基、RTコア数は46基→56基、Tensorコア数は184基→224基へといずれも約22%増加。エンコーダ・デコーダ以外は「AD104」のフルバージョンになる「GeForce RTX 4070 Ti」(CUDAコア数7,168基/RTコア数60基/Tensorコア数240基)にかなり近い構成へと変更されている。
フルバージョンの「AD104」のブロックダイアグラム図。GeForce RTX 4070 SUPERでは、「NVENC」「NVDEC」がそれぞれ1基ずつになっている他、SM数が60基から56基へと4基削減されている |
さらにL2キャッシュの容量は36,864K→49,152Kへと約33%も拡張されており、NVIDIAの資料によればフレーム生成機能を有効にしない状態でもGeForce RTX 3090以上、フレーム生成機能を有効にした場合にはGeForce RTX 3090の約1.4倍のパフォーマンスを発揮することができるという。
GeForce RTX 4070 SUPERがメインターゲットにするWQHD解像度までなら、多くのゲームでフレームレートは100fpsを超えるとのこと |
フレーム生成機能を有効にしない状態でもGeForce RTX 3090以上、フレーム生成機能を有効にした場合には約1.4倍のパフォーマンスを発揮する |
それでいてTGPは220WとGeForce RTX 4070の200Wから微増に留まることから、謳い文句通りの性能を発揮するのであればワットパフォーマンス的にも大いに魅力のある製品になるだろう。
NVIDIAの公式サイトによるとGeForce RTX 4070 SUPERの国内価格はGeForce RTX 4070とほぼ同じ86,000円から。この通りの価格で発売されればコストパフォーマンスもかなり優秀だ |
その他主なスペックは、ベースクロック1,980MHz、ブーストクロック2,475MHz、メモリバス幅192bit、メモリスピード21Gbps、メモリバンド幅504GB/sで、GDDR6X 12GBのビデオメモリを搭載。出力インターフェイスはDisplayPort×3、HDMI×1、電源コネクタは8pin×2または12VHPWR(300W出力)をサポートする。