エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1382
2024.01.16 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ゲーム関連のベンチマークが一段落したところで、消費電力をチェックしていこう。ストレステストには「3DMark Speed Way Stress Test」を使い、実行中の最高値を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した状態をアイドル時として計測を行った。
アイドル時の消費電力は、動作クロック、電圧とも抑えられるためいずれも約70W前半で横並びになる。また高負荷時の差は20W強で、ほぼTGP通り。GeForce RTX 4070からの性能向上を考えれば、GeForce RTX 4070 SUPERのワットパフォーマンスはかなり優秀と言えるだろう。
テストセッションのラストは、GeForce RTX 4070 SUPER Founders Editionに搭載されているデュアルファンクーラーの冷却性能をチェックしていこう。なおストレステストには「3DMark Speed Way Stress Test」を使用している。
GeForce RTX 4070 SUPER Founders EditionのVGAクーラーは2スロット占有の比較的コンパクトなデュアルファンクーラーだが、GPU温度は最高71.2℃、Hot Spot温度も最高83.4℃で頭打ち。ファンの回転数もファン1、ファン2とも最高1,900rpm弱、回転率は最高43%までしか上がらず、冷却性能にはまだまだ十分余力が残されている。
GeForce RTX 4070と同じ「AD104」コアを採用しながら、CUDAコア数は約22%、L2キャッシュに至っては約33%も増量されるなど、大幅に強化されたGeForce RTX 4070 SUPER。実際「3DMark」系のベンチマークではGeForce RTX 4070から最大22%、ゲーム関連のテストでも最大18%パフォーマンスが向上しており、メインターゲットとしているWQHD解像度までなら多くのゲームで高リフレッシュレートなプレイが視野に入る。
さらに今回検証したゲームではいずれも60fps以上をマークしていることから、4Kゲーミングの入門モデルとしても魅力的な製品となるだろう。
そして大幅なパフォーマンスアップの一方で、消費電力の増加は最大でも約20Wと控えめ。“Founders Edition”で使用されている2スロット占有のデュアルファンクーラーでも十分に冷却できていることから、メーカーのオリジナルモデルでも高冷却・静音志向の大型な製品だけでなく、コンパクトな製品の登場に期待したい。
協力:NVIDIA Corporation