エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1383
2024.01.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはAPIにDirectXを使用するテストを進めていこう。まずはレイトレーシング、メッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能に対応するDirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果から確認をしていく。
総合スコアは6,231、フレームレートは62.62fpsで、GeForce RTX 4070 Tiから約10%向上している。またGeForce RTX 4070 Ti(5,177)との比較では約20%、GeForce RTX 4070(4,421)との比較では実に約41%もの差がついており、やはり同じGeForce RTX 4070シリーズとは言え、パフォーマンスには大きな開きがある。
続いて現行のゲームで最も一般的な、APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアを確認していこう。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
GPUの性能が直結するGraphics scoreを確認すると、GeForce RTX 4070 Tiとの差はTime Spyでは約2%とその差はごくわずか。4K解像度のTime Spy Extremeでも約4%に留まる。今回検証に使用しているGeForce RTX 4070 Tiのクロックが高めであることを考慮しても、これまでのベンチマークに比べると差が小さく、ラスタライズ系のベンチマークではGeForce RTX 4070 Tiでも性能が飽和気味になるようだ。
続いて、未だゲームでは採用例も多い、APIにDirect X11を使用するラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおプリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
GeForce RTX 4070 Tiとの比較ではフルHD解像度のFire Strikeで約2%、WQHD解像度のFire Strike Extremeや4K解像度のFire Strike Ultraでも約4%で、やはりラスタライズ系のベンチマークではGeForce RTX 4070 Tiでも性能が飽和気味になる。ちなみにGeForce RTX 4070 Ti(49,647/24,816/12,196)との比較ではFire Strikeで約12%、それ以外は約15%、GeForce RTX 4070(43,153/21,155/9,956)との比較ではFire Strikeで約29%、Fire Strike Extremeで約35%、Fire Strike Ultraでは約42%もの差があり、これまでと同じくGeForce RTX 4070シリーズでも下位の2モデルとは大きな性能差がある。