エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1383
2024.01.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを実行していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のベンチマークソフトからだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”を選択し、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
GeForce RTX 4070 Tiと比較するとフルHD解像度ではその差がわずか約2%なのに対して、WQHD解像度では約5%、4K解像度では約14%に差が広がり、高解像度になるにつれてメモリ帯域が広くなるメリットが表れている。また全ての解像度で判定は最高の“非常に快適”、フレームレートも4K解像度で120fpsを超えており、高リフレッシュレートな液晶ディスプレイでも最高画質でゲームを楽しめる。
続いてより重量級のRPGゲーム「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
GeForce RTX 4070 Tiとの差はフルHD解像度が約2%、WQHD解像度が約7%、4K解像度が約10%で、解像度が高くなるにつれて差が大きくなるのは「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」と同じ。また判定はWQHD解像度までは最高判定の“非常に快適”、4K解像度でも上から2番目の“とても快適”を獲得し、4K解像度でも高画質な設定で快適にゲームをプレイできる。
比較的負荷が軽く、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールを標準の50から100に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
平均フレームレートは4K解像度でも187fpsで、4K/144Hzディスプレイの性能を存分に引き出すことができる。さらにフルHD解像度では494fpsまでフレームレートが伸びており、500Hzクラスの現行最高峰のディスプレイを組み合わせた場合でもその性能を存分に引き出すことができる。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、「スポットシャドウディテール」のみ上から2つ目の“最高”、それ以外はいずれも最高設定にして、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用した。
フルHD解像度やWQHD解像度では、300fpsのフレームレート制限に引っかかってしまいGeForce RTX 4070 Ti SUPERはややオーバースペック。一方で、4K解像度ではメモリバス幅が拡張されたこともあり、GeForce RTX 4070 Tiより約10%も高いフレームレートを発揮する。