エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1387
2024.01.31 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを実行していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のベンチマークソフトからだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”を選択し、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
GeForce RTX 4080 SUPERでは、全ての解像度でスコアは20,000を超え、最近選択肢が増えて来ている4K/144Hzや4K/160Hzといったハイエンドゲーミング液晶ディスプレイでも快適にゲームを楽しめる。またGeForce RTX 4070 Ti SUPERとの比較では、フルHD解像度やWQHD解像度では約5%なのに対して、4K解像度では約16%に差が広がり、高解像度環境ではGeForce RTX 4080 SUPERやGeForce RTX 4080が強さを見せる。
続いてより重量級のRPGゲーム「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
GeForce RTX 4080との差は2~4%で、これまでのベンチマークと同じく過度の期待は禁物だ。一方で、GeForce RTX 4070 Ti SUPERとの比較では、フルHD解像度では約5%に留まるのに対して、WQHD解像度では約11%、4K解像度では約18%に差が広がり、高解像度ではGeForce RTX 4080 SUPERが強さを見せる。ちなみに判定はWQHD解像度までは最高判定の“非常に快適”、4K解像度でも上から2番目の“とても快適”で、いずれの解像度でも高画質設定による美しい映像でゲームを楽しめる。
比較的負荷が軽く、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールを標準の50から100に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
GeForce RTX 4080との比較では解像度に関係なく約2%、GeForce RTX 4070 Ti SUPERとの比較では、フルHD解像度で約12%、WQHD解像度以上では約16%パフォーマンスが向上している。ちなみにフレームレートは4K解像度で218fps、WQHD解像度で415fps、フルHD解像度は555fpsで、現行最速のゲーミング液晶ディスプレイを組み合わせた場合でもその能力を存分に発揮することができる。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、「スポットシャドウディテール」のみ上から2つ目の“最高”、それ以外はいずれも最高設定にして、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用した。
正直フルHD解像度やWQHD解像度では、300fpsのフレームレート制限に引っ掛かるためGeForce RTX 4070 Ti SUPERでもオーバースペック気味。また、4K解像度でもGeForce RTX 4070 Ti SUPERに比べてその差は約10%しかなく、これまでのゲームに比べると性能差が縮まっている。