エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1387
2024.01.31 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ゲーム系のベンチマークが一段落したところで、クリエイティブな作業での利用を想定したチェックをすすめていこう。まずはレンダリングベンチマーク「V-Ray 5.02 Benchmark」のスコアを確認していこう。なおプリセットには「GPU CUDA」と「GPU RTX」を選択している。
GeForce RTX 4080とはいずれのテストでも誤差の範囲。またGeForce RTX 4070 Ti SUPERとの差も約13%で、これまでのゲームに比べるとあまり差は大きくない。
続いて「Blender 4.0.0」の結果も確認していこう。レンダリングにはGPUを選択し、レンダリングサンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を選択している。
GeForce RTX 4080に比べるとmonsterでは約2%の差があるものの、junkshopやclassroomではスコアに変化なし。またGeForce RTX 4070 Ti SUPERとの比較では、monsterで約21%、junkshopやclassroomでは約18%で、「V-Ray 5.02 Benchmark」と比べると明確な差がついた。
昨年から急速に普及している画像生成AI「Stable Diffusion」のパフォーマンスも確認していこう。レンダリングエンジンにはTensorRTを使用し、生成する画像サイズは1024×1024と512×512。なお“–lowvram”のオプションは使用せずに計測を行っている。
GeForce RTX 4080との差はいずれのテストでも約2%しかなく、実際の運用でも違いを感じることはないだろう。またGeForce RTX 4070 Ti SUPERとの比較では約16%の差があり、本格的に生成系AIの運用を検討しているのであれば、GeForce RTX 4080 SUPERを選択するといいだろう。