エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1391
2024.02.14 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
つい先日ミドルタワーPCケース「NX416L」をお届けしたばかりだが、今回はガラリと趣を変え、Antec初のピラーレスデザインPCケースを検証する。読者の中には、AntecとピラーレスデザインPCケースがどうにも結びつかない人がいるかもしれない。実は筆者もそのひとりで、C8の登場は意外な気すらしている。
Antec C8 White 市場想定売価税込17,980円(2024年2月17日発売) 製品情報(Antec / 株式会社リンクスインターナショナル) |
2023年より本格普及が始まったピラーレスデザインPCケースだが、相次ぐ新製品リリースに対してやや静観気味だったAntecも、各国の熱心な自作派たちのリクエストを無視できなかったようだ。
言うまでもなく業界トップクラスのメーカーとあって「Antecが作ったピラーレスデザインPCケース」と言うだけで注目が集まるのは当然だろう。もちろんAntecもそれをプレッシャーと感じていたはずで、従来のシリーズとは別立てとなる「CONSTELLATION」シリーズを立ち上げ、満を持して第1弾となる「C8」を市場へ送り込んだ。
PCケースカテゴリに新設された「CONSTELLATION」シリーズ。CONSTELLATIONは星座の意で「C8」のコンセプトをうまく表現できているように思う。今後の展開にも期待だ |
カラーはブラックとホワイトの2色を用意。編集部には国内代理店の株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)からホワイトモデルが届けられた。
Antec C8 Black 市場想定売価税込17,980円(2024年2月17日発売) 製品情報(Antec / 株式会社リンクスインターナショナル) |
次にスペック表からC8の人となりをチェックしてみよう。外形寸法は幅303mm、奥行き464mm、高さ476mmで、対応マザーボードはE-ATX(280mm)、ATX、MicroATX、Mini-ITXとされる。この数値から標準的ミドルタワーPCケースに比べれば、幅が300mmを超えているだけCube型に近いスタイルと言えよう。ちなみに300mm台の幅をもつ筐体は、思いのほか設置場所を必要とする。導入を検討するなら、まずはスペースの確保が必須である事を付け加えておきたい。
幅303mmのワイドボディ。この数値からAntecではC8をフルタワーPCケースにカテゴライズしている |
主素材はスチール(0.8mmと1.0mm混在)、副素材にプラスチックと4mm厚の強化ガラスを使用。重量は10.48kgにおよぶ。
なお外装パッケージは大型で、幅400mm、奥行き549mm、高さは553mmにおよぶ。さすがに店頭からの持ち帰りには、確実にカートが必要と考えよう。まずもって、紐に取っ手の状態では持ち上げた状態で歩くことは困難だ。なお緩衝材および付属品を含めた総重量は13.47kgとされる。