エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1393
2024.02.19 更新
文:編集部/撮影:pepe
「MAG 323UPF」の概要を把握したところで、ここからは実装されている主要な機能について解説をしていくことにしよう。
4Kの高解像度表示に加えて、160Hzの高速リフレッシュレートに対応する「MAG 323UPF」。さらに一般的なIPSに比べて4倍高速とされるRAPID IPSパネルを採用することで、応答速度も1ms(GTG)と高速なことから、広い視野角や美しい映像というIPSの良さを活かしつつ、FPSゲームやバトルロイヤルゲームのような動きの激しいゲームもクリアな画質で楽しむことができる。
4K解像度で160Hzのリフレッシュレートを活かすには、CPUやグラフィックスカードも重要。組み合わせるゲーミングPCも妥協のないスペックのものを用意したい |
ゲーミングディスプレイでは必須とも言えるディスプレイ同期技術は水平解像度3,440ドット以上で、120Hz以上のリフレッシュレートとAMD FreeSync HDRの対応が要求される最上位の「AMD FreeSync Premium Pro」認証を取得している。これにより、映像が左右にずれるティアリングや、 映像が一瞬止まったようになるスタッタリング、さらには入力遅延も解消することができる。
「MAG 323UPF」には、MSIのゲーミング液晶では定番になっている暗部補正機能の「ナイトビジョン」も搭載されている。洞窟などの暗いシーンや、眩しすぎる逆光部分のみを補正するため、単純に明るさを調整した場合に発生する白飛びを抑えつつゲームの視認性を改善することができる。なおその効果は「オフ」「通常」「強い」「最も強い」「A.I.」の5段階に調整できるが、実際の映像の違いについては後半のテストセッションで明らかにする。
特別な設定も不要な「ハードウェアブルーライトカット」機能。なお従来通りソフトウェア方式のブルーライトカット機能も搭載されている |
長時間のゲームやPC作業の負担を軽減するため、「MAG 323UPF」にはハードウェアレベルで目に悪影響のある波長をカットする「ハードウェアブルーライトカット」機能が搭載されている。これにより、ソフトウェア方式のブルーライトカット機能のように色味を変えることなく効果的に目の負担を軽減できる。当然ながら肉眼では認識できない瞬間的なチラつきを抑える「アンチフリッカー」機能も実装されているので安心だ。
2台のデバイスで、ディスプレイや、キーボード、マウスなどのUSBデバイスを共有できる「KVMスイッチ」機能も搭載している。使い方は、メインPCに「MAG 323UPF」をUSB Type-Bケーブルで接続し、「MAG 323UPF」のUSB Type-Aポートにキーボードとマウスを接続。サブとなるノートPCやスマートフォンを「MAG 323UPF」のUSB Type-Cに接続するだけ。映像信号をType-Cに切り替えるだけで、キーボード・マウスがノートPCやスマートフォンで利用できるようになる。ちなみにUSB Type-Cは90WまでのUSB PDもサポートするため、同時にバッテリの充電もできる。
USB Type-CポートはDP Alt modeや90WまでのUSB PDに対応するため、ケーブル1本で映像出力と給電が可能 |
KVMはデスクトップPCをメインで使いつつ、ノートPCを常に持ち歩くと言った使い方には非常に便利な機能だ |