エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1394
2024.02.21 更新
文:撮影・藤田 忠
ここからは「CRAS C910 Lite」をテストPCに取り付けて、そのパフォーマンスを確認していこう。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.4」「PCMark 10」「3DMark」「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」を使用。Windows 11や各種ベンチマークを導入したシステム用ストレージは、別に搭載している。マザーボードには、MSI「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI」を使用し、「CRAS C910 Lite」の冷却には、マザーボード付属ヒートシンクを利用している。
今回テストする「CRAS C910 Lite」1TBモデル「K01TBM2SP0-C9L」の「CrystalDiskInfo」の結果 |
テストPCは、Core i9-13900Kなどで構成した |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使用して、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」総合ベンチマーク | 圧縮率の影響を確認できる「Compression-Benchmark」 |
公称スペックに比べて、シーケンシャルアクセスが低めに出るベンチマークだが、結果は良好と言え、総合スコアは10,210ポイントを記録している。とくにランダムアクセスの結果はPCI Express 4.0(x4) NVMe M.2 SSDのハイエンドモデルに迫っている。
圧縮率の影響を確認する「Compression-Benchmark」をみると、読込、書込ともに右肩上がりになっているので、圧縮率の影響は少なからずあるようだ。
続いて「CrystalDiskMark 8.0.4」を使って、圧縮率の影響を確認していこう。データサイズを1GiBに固定し、データ形式を圧縮率の低い「デフォルト(ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00(0Fill)」を選択した。また、テストはデフォルトに加え、ピーク性能を確認できる「NVMe SSD」モードでも実行した。
デフォルト(ランダム)の結果 | All 0×00(0Fill)の結果 |
NVMe SSDモード、デフォルト(ランダム)の結果 | NVMe SSDモード、All 0×00(0Fill)の結果 |
圧縮率の高い「All 0×00(0Fill)」は、シーケンシャル、ランダムともに読込が「デフォルト(ランダム)」から大きく向上し、PCI Express 4.0(x4)対応のハイエンドNVMe M.2 SSDに迫る6,900MB/s台を記録している。書込はNVMe SSDモードでは100MB/s前後の向上に留まっているが、デフォルトモードの「SEQ1M Q1T1」では600MB/sも伸びている。さらに圧縮率に関係なく、シーケンシャル書込は公称を大幅に超える4,800MB/sを叩き出している点にも注目だ。圧縮率の影響は大きいので、次に行う「CrystalDiskMark 8.0.4」のデータサイズの違いでのテストでは、「デフォルト(ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00(0Fill)」の両方で実行することにした。