エルミタ的「編集部で使ってみた」
2024.02.24 更新
文:編集部 池西 樹
タイムリー「UD-M2IN」 市場想定売価税込2,980円(2024年2月16日発売) 製品情報(株式会社タイムリー) |
SATA SSDを上回るパフォーマンスと、ケーブルが不要な扱いやすさからすっかりPCのメインストレージとして定着したNVMe M.2 SSD。ただし、SATAポートに比べるとM.2スロットは数が制限されることもあり、PCのアップグレードによって余らせているという人も多いのではないだろうか。そういったNVMe M.2 SSDを有効活用するため、最近ではUSB化する変換アイテムが数多く販売されている。
今回の主役である「UD-M2IN」もそんなM.2-USB変換アイテムの一つ。その最大の特徴は、何と言っても“NVMe M.2 SSDをソケットに挿す込むだけ”の1ステップで使える手軽さだろう。
変換アダプタにはむき出しのM.2スロットを備え、SSDを差し込むだけで使えるようになる |
似たようなコンセプトの製品として、エルミタでは以前Team「EN1(仮)」の検証を行っているが、こちらはしっかりとした台座のあるクレードルタイプで、M.2 SSDを垂直に差し込むためコネクタの負荷も抑えられている。さらに円筒形の透明なカバーが付属するなど、SSD自体も保護されていた。
一方で、「UD-M2IN」はメモリカードリーダーのように水平に差し込むタイプで、保護するカバーもないかなり割り切った構成になっている。その分省スペースで価格も控えめだが、正直コネクタ部分の強度は気になるところ。
ブルーを基調に製品画像が大きくデザインされたパッケージ。サイズは実測で幅180mm、高さ152mm、厚さ55mm |
そしてNVMe M.2 SSDはコントローラやNANDフラッシュが基本的にはむき出しになっているため、そのまま運用するのは不安という人もいることだろう。そこで今回は、評価サンプルを借り受け、その使い勝手を試してみることにしたワケだ。
パッケージの裏面には製品の特徴や詳細なスペックが記載されている |
ちなみに簡単にスペックを紹介しておくと、インターフェイスは帯域幅10GbpsのUSB 3.2 Gen 2 Type-Cで、最大転送速度は読込・書込とも1,000MB/s前後。SSDはM keyまたはB&M keyのNVMe M.2 SSDに対応し、電源はバスパワー駆動に対応する。