エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1397
2024.02.26 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「3DMark」系のベンチマークが一段落したところで、ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを実行していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のベンチマークソフトからだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”を選択し、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
最近のグラフィックスカードにとっては比較的軽めのゲームということもあり、WQHD解像度までなら最高画質でも判定は最高の“非常に快適”を獲得。4K解像度でも上から2番の“とても快適”で、高画質の設定でも滑らかな映像でゲームを楽しめるだろう。またRadeon RX 7800 XTとの比較では、フルHD解像度やWQHD解像度ではCPUがボトルネックになり、その差は約3%に留まるが、4K解像度では約8%に差が広がり、ストリームプロセッサが多いメリットが表れている。
続いてより重量級のRPGゲーム「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
いずれの解像度でもRadeon RX 7800 XTを約4~7%上回るパフォーマンスを発揮する。また判定はフルHD解像度やWQHD解像度では最高判定の“非常に快適”、4K解像度でも“快適”で、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」と同じく4K解像度でのゲームプレイも十分視野に入ってくる。
比較的負荷が軽く、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールを標準の50から100に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
最高画質の設定ながら、4K解像度でもフレームレートは145fpsで、144Hzクラスの高リフレッシュレート液晶ディスプレイの性能を引き出すことができる。さらにWQHD解像度以下なら、現行最高クラスの超高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを組み合わせたい。またRadeon RX 7800 XTとの比較では、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」と同じく約4~7%上回るスコアを記録した。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、「スポットシャドウディテール」のみ上から2つ目の“最高”、それ以外はいずれも最高設定にして、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用した。
フルHD解像度では、300fpsのフレーム制限によりスコアが頭打ちになる。一方で、WQHD解像度では約7%、4K解像度では約9%に差が広がり、Apex LegendsをWQHD以上の解像度でプレイするならRadeon RX 7900 GREは有望な選択肢になるだろう。
「Far Cry」シリーズの最新作「Far Cry 6」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、「画質」は“最高”、「DXR反射」「DXRシャドウ」「FidelityFX Super Resolution 1.0」はいずれも“オン”にした状態でテストを実施した。
フルHD解像度やWQHD解像度ではCPUがボトルネックになりスコアが頭打ちになる。これ以上の性能を求めるなら3D V-Cacheを搭載したRyzen 9 7950X3DやRyzen 7 7800X3Dを組み合わせる必要があるだろう。また4K解像度ではRadeon RX 7800 XTを約5%上回るスコアをマークしており、4K/144Hzの液晶ディスプレイでのプレイを想定しているならRadeon RX 7900 GREを選択したほうがいいだろう。