エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1398
2024.02.29 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
次に「NH-L9x65 chromax.black」をパッケージより取り出し、NH-L9x65と比較しながら外観スタイルをチェックしてみよう。こちらも簡易的なチェックだけに、詳細については以前お届けした検証記事も合わせてご一読頂きたい。
Noctua「NH-L9x65 chromax.black」 実勢価格税込約12,000円前後(2024年2月現在・2023年11月発売) 製品情報(Noctua) |
オールブラックのNF-A9 PWM chromax.blackを上部に備えたトップフロー型CPUクーラーは、冷却ファンを含め全高を65mmに抑えられている。なおNoctuaには小型システム用トップフロー型CPUクーラーに「NH-L9i」(NH-L9i-17xx chrpmax.black)および「NH-L9a」(NH-L9a-AM5 chromax.black)が存在する。いずれも冷却ファンを含め全高37mmとした超ロープロファイルデザインだが、これらの上位機種の位置付けがNH-L9x65 chromax.blackというワケだ。
NH-L9x65 chromax.black(左)とNH-L9x65(右) |
ここでNH-L9x65 chromax.blackのヒートシンクを詳しく見ていこう。製品の立ち位置は、いわゆる小型フォームファクタおよびHTPCに向けて開発。95x95mmの設置面積を最大限に生かすべく、幅95mm、奥行き95mm、高さ51mmのヒートシンクは合計50枚のアルミニウム製放熱フィンで構成されている。
さらに銅製受熱ベースとφ6mmの銅製ヒートパイプを4本搭載。小型PC向けはサイドフロー型NH-D9L chromax.blackと同じだが、使い勝手の良さとニーズの多さから、国内市場での人気はトップフロー型NH-L9x65 chromax.blackに分があるようだ。
銅製受熱ベースプレートは実測で40x38mm。対応ソケットはIntel LGA1851/1700/1200/115xおよび、AMD Socket AM5/AM4 |
後に紹介する搭載ファンは15mm厚。これを合わせ、全高65mmという計算 |
合計50枚におよぶニッケルメッキ処理済みのブラック色ヒートシンク。4本のヒートパイプは放熱フィンにはんだ付けされている |
ヒートシンク真上から見たヒートパイプのレイアウト |
搭載ファンは、NH-D9L chromax.blackとは異なる15mm厚の「NF-A9x14 HS-PWM chromax.black」が採用されている。独自AAOフレーム採用の92mmファンで、ブレード数は計9枚。回転数は600rpm±20%~2,500rpm±10%、騒音値は最大23.6dBA、風量は最大57.5m³/hとされる。
なお、NF-A9x14 HS-PWM chromax.blackにも減速ケーブル「L.N.A」が付属。最大回転数を最大1,800rpm、騒音値を最大14.8dBAまで抑える事ができる。
全体のフォルムはNF-A9 PWM Chromax.black同様、ロゴ以外は全てブラックで統一されている |