エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1399
2024.03.02 更新
文:撮影・藤田 忠
まずはレンダリングに要した時間で、CPUのパフォーマンスを測る「CINEBENCH」系ベンチマークを実行してみよう。テストには「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」に加えて、最新の「CINEBENCH 2024」を使用している。
CPUパワーリミットが制御されているため、無制限で計測しているデータベースの結果と比べると、若干スコアはダウンするが、32スレッドの最上位CPUだけあるスコアとなっている。
続いて、ウェブサイトの閲覧や、ビデオチャット、オフィスアプリケーションなど、PC全体のパフォーマンスを確認できる「PCMark 10」を実行していこう。テストプリセットは基本のPCMark 10を行っている
結果は総合スコア10,044ポイントを記録したほか、テストごとのスコアも10,000ポイントを余裕で超える優秀な結果となっている。日常使いから、写真や動画編集などのクリエイティブな作業まで、スムーズに行うことができる。
ここからはGeForce RTX 4070 SUPERのゲーミングパフォーマンスをみていこう。まず定番3Dベンチマーク「3DMark」の各テストプリセットを実行して、その実力を確かめていこう。
レイトレーシングや、メッシュシェーダーなどといった最新機能を備えたDirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」からだ。
テスト解像度は、GeForce RTX 4070 SUPERのメインターゲットになるWQHDだが、現在最高峰クラスの負荷がかかるテストのため、スコアは約5,200でフレームレートは約52fpsと、60fpsを下回っている。
次は同じく「3DMark」より、APIに現在主流となっているDirectX 12を使用した「Time Spy」を実行していこう。テストプリセットはWQHD解像度の「Time Spy」と、4K解像度の「Time Spy Extreme」を選択している。
WQHD解像度の無印テストでは、総合スコア、Graphics scoreともに20,000を超え、テスト中のフレームレートも100fpsを超えていた。多くのゲームタイトルを、快適に楽しむことができるだろう。さらに4K解像度でテストされる「Time Spy Extreme」も良好なスコアで、フレームレートは60fpsを下回ったが、ゲームタイトルや画質設定次第では、4Kゲーミングも狙えそうだ。
「3DMark」を使った3Dベンチマークの最後は、APIにDirect X11を使用している「Fire Strike」のスコアを確認していこう。テストはフルHD解像度の「Fire Strike」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」を実行した。
「Time Spy」と傾向は同じで、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」は、スコアが20,000を超え、フレームレートも約90fpsを記録していた。NVIDIA最新GPUとなるGeForce RTX 4070 SUPER搭載モデルにふさわしい結果と言えるだろう。
ゲーミングパフォーマンスチェックの最後は、MMORPGの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストでチェックしよう。
夏に提供が予定されている最新拡張パッケージ「黄金のレガシー」で、グラフィックスの向上も予定されている「ファイナルファンタジーXIV」。メインターゲットのWQHD解像度では、”非常に快適”指標となる15,000ポイントの2倍に迫るスコアで、平均フレームレートも約200fpsと、144Hz駆動のゲーミングディスプレイと組み合わせて楽しめる結果を出している。さらに4K解像度でも”非常に快適”を記録し、平均フレームレートも102.6fpsを記録している。さすがに推奨動作環境が引き上げられている「黄金のレガシー」では、4Kプレイは厳しい可能性があるが、WQHDなら最高画質でのプレイを楽しめるだろう。