エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1400
2024.03.05 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
「G-GEAR GE9J-M242/ZBH」を含むG-GEARブランドの最新BTOにおいて、最大のトピックと言えるのが新型筐体の「G-GEAR プレミアムミドルタワーケース」だ。まずは外観から内部の拡張オプションに至るまで、その構造のすべてをチェックしていこう。
フロントはオールメッシュ仕様。飽きのこないミニマルなデザインを採用するミドルタワーPCケースだ |
全面メッシュのフロントは、金属製フレームと樹脂フレームでメッシュパネルをサンドイッチする構成。約155×395mmの大きな開口部を備えた「大型エアインテーク構造」により、直線的に取り込んだ大量のフレッシュエアが内部パーツを効率的に冷却、外部に排出する設計になっている。
また、冷却ファンはNoctua製の高性能モデルに変更が可能で、静音タイプと高静圧タイプから選べる点も嬉しい。そしてフロント・トップ・ボトムには防塵フィルターを標準装備。フロントはダブルフィルター仕様になっているほか、フロント奥側とトップのフィルターには、取り外しやすいようにG-GEARロゴ入りのアクセントタグが付いている。
G-GEARシンボルマークのモチーフになっている、ダイヤモンド型にカットされた樹脂製フレームをフェイスに配置。フロント最奥にはアクセントタグを掴んで簡単に取り外せる防塵フィルターを備えている |
冷却ファンはNoctua製を選択可能。評価機には、最大騒音20dB以下の静音ファン「NF-P12 redux-1300 PWM」がフロントに3基搭載されていた |
フロント全面からめいっぱいフレッシュエアを取り込む「大型エアインテーク構造」が採用されている |
トップは良好なエアフロー構築のために大胆に開放、脱着可能な防塵フィルターでカバーされている | 電源ユニットへエアを取り込む、ボトム部にも防塵フィルターを装備。メンテナンス時には後ろ側から引き出すことができる |
さらに拡張性も優秀で、冒頭触れたようにフォームファクタは最大でE-ATX(SSI-EEB)まで対応。水冷ラジエーターは、フロントに最大360mm、トップに最大280mmサイズをそれぞれマウントできる。
空冷タイプのCPUクーラーは全高170mm、グラフィックスカードは全長360mmのロングサイズに対応する余裕の内部スペースを確保。重量級カードを支え、マザーボードへの負担を軽減する堅牢な「GPUサポートホルダー」も標準装備している。
重量級グラフィックスカードの搭載が前提となるだけに、カードを支える「GPUサポートホルダー」は標準装備として採用されている |
整然とケーブルが処理されている裏配線スペース。左下に3.5インチベイ、マザーボードトレイ裏面に2.5インチベイを備えている |
また、オプションのストレージ用には3.5インチベイ×2、2.5インチベイ×2を装備。いずれも裏配線スペースからアクセスが可能なほか、右サイドパネルとマザーボードトレイの間には、安全装備の一種として振動を軽減するブロッククッションも備えている。
そして使いやすさを考慮したフロントトップ配置のI/Oは、USB 3.2 Type-CなどUSB 3ポートとオーディオ入出力を搭載。幅広のUSBメモリなどに対応するため、余裕をもたせたピッチが確保されている点も特徴だ。
CPUクーラーのメンテナンスも容易なソケット裏のクーラーホール。そのすぐ隣には、右サイドパネルとの空間を埋めるブロッククッションが取り付けられている |
背面には排気用の120mmファンを搭載、電源ユニットをボトム配置としたスタンダードなスタイルが採用されている |