エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1400
2024.03.05 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
続いてグラフィックスカードをチェックしていこう。編集部に届けられた評価機には、GeForce RTX 4070 Tiを搭載するGIGABYTEの「GV-N407TWF3OC-12GD」が組み込まれていた。
3基のオリジナルブレードファンを備えた「WINDFORCE 空冷システム」を装備したカードで、複合銅ヒートパイプやGPUダイレクトタッチの大型銅製ベースなどを組み合わせ、高効率の放熱が可能。コアクロックは2,625MHzのオーバークロック仕様で、メモリスピード21Gbps、GDDR6X 12GBのビデオメモリを実装している。
組み込まれていたのはGIGABYTE「GV-N407TWF3OC-12GD」。ただし同GPUを選択した場合でも、出荷時期によりメーカーやモデルが異なる場合がある |
「GPUサポートホルダー」に支えられ、安定して組み込まれていたグラフィックスカード。補助電源は12VHPWRケーブルが1本のみ接続されている |
ちなみに標準構成におけるグラフィックスカードには、GeForce RTX 4070 Ti SUPERが採用されているということは、冒頭触れた通り。評価機仕様のGeForce RTX 4070 Tiとは価格差がわずか1,000円のため、基本的には標準構成のままで構わないだろう。
なおカスタマイズメニューには、GeForce RTX 4090やGeForce RTX 4080 SUPER、AMD系からはRadeon RX 7900 XTXを選択可能。用途や予算に応じたアップグレードの余地も用意されている。
「G-GEAR GE9J-M242/ZBH」の標準構成におけるメモリは、メジャーチップを採用したDDR5-4800 32GB(16GB×2)。ただし評価機の構成は、カスタマイズによりDDR5-5600 32GBにアップグレードされていた。
ちなみにモジュールはSK hynixチップを採用したSanMax製だったが、出荷時期によってメーカーなどが異なる可能性がある点は覚えておこう。また、メモリ容量は最大128GB(32GB×4)構成も可能なため、予算や用途に合わせて最適な容量をチョイスしたい。
また、ストレージは標準構成そのまま、PCI Express 4.0(x4)に対応するWestern Digital「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」シリーズの1TBモデルが組み込まれていた。マザーボードの「PRIME Z790-A WIFI」には専用ヒートシンクが標準装備されているため、コントローラの発熱対策もバッチリだ。
ちなみに1TBモデルの転送速度は、シーケンシャル読込最大5,150MB/sec、同書込最大4,900MB/sec、ランダム読込最大740,000 IOPS、同書込最大800,000 IOPSというもの。カスタマイズメニューからは、読込最大7,300MB/sかつ書込最大6,600MB/sで動作する「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」シリーズなど、人気の高速モデルを選択できる。
さらに空きスロットを利用してM.2 SSDを追加できるほか、最大8TBの2.5インチSSDや3.5インチHDDをオプションで追加することも可能だ。
電源ユニットは、80PLUS GOLD認証を取得したCWT製の850Wモデル「GPW850S5」を標準採用。評価機も変更なく該当モデルが組み込まれていた。最新規格のATX 3.0に準拠した製品で、12VHPWRコネクタも装備。最新のNVIDIAグラフィックスカードにもケーブル1本で安全かつスマートに給電できる。
ちなみにカスタマイズメニューには、同じく80PLUS GOLD認証取得のATX 3.0対応電源ユニットである、G-GEAR電源の1000WモデルやThermaltakeの1200Wモデルをラインナップ。組み合わせるグラフィックスカードに応じてアップグレードを検討することになるだろう。
ボトム部に搭載された電源ユニット。CWT「GPW850S5」は直結式のため、余ったケーブル類はシュラウド内の空きスペースにまとめられている |
背面から電源ユニットをチェック。特筆すべきギミックはなく、AC電源口と主電源のロッカースイッチのみが搭載されている |