エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1400
2024.03.05 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
続いて「3DMark」系のラストとして、昨今主要タイトルにおいて対応作が増えている、レイトレーシング機能のパフォーマンスを「Port Royal」でチェックしておこう。
一般的なラスタライズ手法のレンダリングに比べ、レイトレーシングを有効化すると大幅に負荷が増大、フレームレートもかなり落ち込むことになる。この評価機にはGeForce RTX 4070 Tiが組み込まれているわけだが、スコアは14,000に迫る健闘を見せてくれた。
テスト映像も滑らかで、フレームレートは60fpsを上回る64.72fpsをマーク。レイトレーシングを使用しても問題ない水準だ。もっとも可能であれば超解像技術のDLSSを併用し、フレームレートのさらなる改善を狙いたいところ。
ここからはゲームプレイやゲーム系ベンチマークを使用し、実際のゲーミングシーンを再現した環境でパフォーマンスをチェックしていく。まずトップバッターは、MMORPGの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストだ。グラフィックス設定は“最高品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)/2,560×1,440ドット(WQHD)/3,840×2,160ドット(4K)の3パターンに設定している。
4K解像度を含むすべての環境で“非常に快適”の15,000ポイントをクリア。平均フレームレートは4Kですら110fpsに達しており、高リフレッシュレートのゲーミング液晶のポテンシャルも十分に引き出せる。WQHD解像度ではほぼ平均200fpsをマーク、ぜひ240Hzクラスのディスプレイを組み合わせてプレイしたい。
続いては、バトルロイヤル系の人気タイトルから「Apex Legends」をチョイス。実際のゲームプレイにて挙動をチェックしていこう。グラフィックス設定は可能な限り高品質に設定し、144Hzフレームレート制限を解除した状態にて、フレームレートをCapFrameXで計測する。解像度は同じくフルHD/WQHD/4Kの3パターンだ。
グラフィックス設定をしっかり盛った状態であっても、4K解像度で平均185fpsをマークしている点はさすが。画質を多少犠牲にしてでもフレームレートを稼ぎたいジャンルではあるものの、ほぼ解像度を選ばずゲーミング液晶のポテンシャルを活かせるパフォーマンスを発揮している。