SilverStone「SUGO 17」外観デザインチェック

次に編集部に届けられた評価サンプルをパッケージから取り出し、SUGO 17(Black)の外観デザインからチェックを開始しよう。外装パッケージはコンパクトだけに、本体は比較的取り出しやすい。また重量も6kgを切るため、検証作業はもとより、組み込み作業もし易そうだ。

本体を初めて手にした印象はズバリ「鉄の箱」。これが近頃ではあまりない感覚で、SUGO 17が丸みのない長方形に加え、フロントパネル以外の素材がスチールである事がそう思わせているのだろう。ブラックの塗装も少し厚めで、質実剛健。言い換えれば若干クラシカルな印象すらある。

ヘアライン調デザインのフロントパネル

脳内がなかなかアップデートできない筆者にとって、SilverStoneのフロントパネルと言えば4mm厚アルミニウム製のイメージが強い。往年の名作・Temjinシリーズのそれだが、あのようなコストの掛かるPCケースの製品化はもう難しいのかもしれない。

さて、SUGO 17のフロントパネルを確認すると、表面はヘアライン調デザインで素材はプラスチック製。アルミニウムが醸し出す”あの雰囲気”と同等とは言い難いが、違和感なく仕上げられていた。

シャーシへの固定にはキャッチ式ロック機構が採用され、ツールフリーで簡単に取り外しができる。前面に冷却ファンが搭載できない設計だが、組み込み時になにかと取り外す必要があるため、工具不要が便利に感じるだろう。ロック機構もほどよい硬さだった。

プラスチック製フロントパネル裏面の様子

フロントパネルの固定には、ツールフリーのキャッチ式ロック機構を採用

フロントトップのスイッチ&アクセスポート

トップパネルのフロント寄りには、スイッチおよびアクセスポート類がレイアウトされている。右端にある長方形のボタンはPowerスイッチで左端はResetボタン。それらに挟まれるようにUSB Type-Cポート1口とUSB 3.0ポートが2口用意されている。装備内容としては標準的で、ポジションも使い勝手を考慮した無難な場所が選択されている。なおPowerスイッチには青色LEDが内蔵され、発光により起動状態が視認できる。

フロントパネルを外し、スイッチ&アクセスポート部を観察。配線作業は無駄がなく、非常に丁寧に処理されている事が分かる

トップパネルデザイン

フロントパネルが密閉型だけに、その他の面では通気性が考慮されている。スチール製トップパネルは長方形の通気孔が設けられており、後の解説セッションでは、冷却性能の中心的な役割を果たしている事が分かる。

シャーシへの固定は、背面折り返し部分にある2本の脱落しないハンドスクリューを採用。ネジを緩めて後方にスライドすれば簡単に取り外しができる。パネルサイズは実測で幅約200mm、長さ約445mmで重量は約608g。通気孔メッシュ仕様の部分は、幅約120mm、長さ約360mmだった。