エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1406
2024.03.29 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
基本デザインは先代モデルを踏襲。グラフィックスカードエリアのあるトップ側は、大きめの通気孔になっている |
「DeskMeet X600」の筐体は先代の「DeskMeet X300」から変更がなく、外形寸法(突出部除く)は幅168mm、奥行き219.3mm、高さ218.3mmというもの。2スロットのグラフィックスカードを搭載できるゲーミンググレードのMini-ITXケースに比べれば、かなりのコンパクトサイズに収まっている。縦置きに加えて横置きも可能だ。
また、インターフェイスはフロント側は変更がなく、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、USB 3.2 Gen1 Type-C×1、USB 2.0×2を搭載。その一方でリア側は最新プラットフォームへの移行で進化しており、DisplayPort 1.4×2、HDMI×1、2.5ギガビットLAN×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、USB 2.0×2、オーディオ入出力×3を備えている。
背面にも可能な限り通気孔が設けられるなど、小型モデルだけに通気性に気を遣った設計になっていることが分かる |
「DeskMeet」シリーズの筐体は、底面のネジ一つを外すだけで分解が可能だ |
「DeskMeet X600」は元より分解して追加パーツを組み込むことが想定されているベアボーンだけに、内部へのアクセスは容易だ。外装フレームにはケーブル等も繋がれておらず、ネジを外すだけで内部フレームがスルリと引き出せる。
簡単に引き出せる内部トレイ。グラフィックスカードが組み込まれるトップ側は、大きな開口部になっていることが分かる |
リアのインターフェイスをチェック。3系統の画面出力や合計4ポートのUSBのほか、2.5ギガビットLANを備えている |
そして内部には、幅約210mm、奥行き約170mmの変則形状を採用する、独自のMini-ITXマザーボード「X600-ITX」が組み込まれている。合計10フェーズの電源回路を搭載するほか、電源モジュール用にヒートシンクも装備。CPU用の補助電源として8pin×1を備えている。
また、メモリスロットは最大7,200MHz対応のDDR5×4で、最大256GBを実装可能。ストレージはPCI Express 5.0(x4)対応M.2スロットとPCI Express 4.0(x4)対応M.2スロット、SATA 3.0×2を搭載する。拡張スロットはグラフィックスカード向けのPCI Express 4.0(x16)×1とWi-Fiモジュール用M.2スロットを備える構成だ。
通常のMini-ITXより40mm横長の変則マザーボードを採用。そのおかげで、削減されがちなメモリスロットも4基分を搭載するなど、豊かな拡張性を備えている |
グラフィックスカードは全長200mmまで対応。2スロットを占有するカードも組み込むことができる |
CPUソケット裏は大きめのホールで開放されている。CPUクーラーのリテンション装着も容易なほか、その隣にあるPCI Express 4.0対応M.2スロットにも手軽にアクセスできる |