エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1408
2024.04.02 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
ストーム「PZR-79X3D47TiS」 基本構成売価税込369,800円(2024年2月16日発売) 製品情報(ストーム) |
昨今の主要なトレンドになっている、ホワイトカラーで統一された真っ白なゲーミングPCが欲しい。そんなニーズにドンピシャで応えるラインナップを揃えているのが、株式会社アイティーシーが展開するストームだ。
今回取り上げる「新界」もその一つで、昨年末から販売がスタートした新シリーズ。ただし「新界」は単にホワイトがウリのBTOではなく、業界初の裏面コネクタマザーボードを全面採用している点が新しい。いわく「配線の新時代」。ガラス越しに内部を覗き込むと、ごく一部を除いてあるべきケーブルがなく、驚くほどスッキリした構造になっていることに気付かされる。
本来マザーボードに接続されるべき複数のケーブルがない、背面コネクタ仕様の特別なモデルを採用している |
【関連記事】ストーム×MSI、裏面コネクタマザーボードとピラーレスケースを採用した美しいゲーミングPCを披露(2023.07.19 18:31 更新)
搭載されているマザーボードは、AMDプラットフォームが「B650M PROJECT ZERO」でIntelプラットフォームが「B760M PROJECT ZERO」。いずれも国内では単体販売されていない特別モデルで、ケーブルを露出させない背面コネクタ仕様になっている。
これらのマザーボードと、やはり背面コネクタに対応したオリジナルのミドルタワーPCケース「ST-KYOKAI_WH」を組み合わせて完成するのが、今回の主役である「新界」シリーズだ。
昨年7月の発表時点から、まったく新しいトピックをもつBTOとして話題を集めていた |
しかもこのケースは、近頃本格的な普及を始めたピラーレスデザインを採用しており、ホワイト系パーツで統一された内部構造をパノラマで眺めることができる。よりスッキリ構成を魅せることが可能な背面コネクタ仕様とは、特に相性の良い組み合わせだろう。
その「新界」シリーズは構成パーツの違いで複数のラインナップに分かれており、今回検証を行うのは今年の2月に発売が開始された「PZR-79X3D47TiS」というモデル。3D V-Cacheを採用した“ゲーミングCPU”ことRyzen 9 7900X3Dに、グラフィックスカードとしてGeForce RTX 4070 Ti SUPERを組み合わせる構成だ。CPUクーラーには240mmラジエーターのオールインワン型水冷ユニットが標準採用されている。
その他の基本構成を押さえておくと、マザーボードはAMD B650チップを搭載する背面コネクタ仕様の「B650M PROJECT ZERO」で、メモリDDR5-4800 32GB、ストレージはPCI Express 4.0対応の1TB NVMe SSDと言ったところ。PCケースは前述の「ST-KYOKAI_WH」で、電源ユニットは80PLUS GOLD認証取得の850Wモデルが組み込まれる。