エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1408
2024.04.02 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
ここからは「PZR-79X3D47TiS」のサイドパネルを取り外し、内部に搭載された構成パーツをそれぞれ個別にチェックしていこう。なお、「新界」シリーズは個別のカスタマイズ要素を少なくする代わりに、CPUやグラフィックスカードなど主要パーツ別にラインナップが細分化されている。豊富なラインナップから目当ての構成を選択した時点で、カスタマイズの手間はほとんど省略されているというわけだ。
「新界」シリーズ最大の特徴となっているのが、現時点では単体販売されていない背面コネクタ仕様のマザーボードだ。AMDプラットフォームを採用する「PZR-79X3D47TiS」には、AMD B650チップセットを搭載する「B650M PROJECT ZERO」が組み込まれている。
安定動作を可能にする10+2+1フェーズ構成の電源回路を搭載し、冷却には重厚な拡張ヒートシンクを採用。チップ用ヒートシンクとM.2ヒートシンクの「M.2 Shield Frozr」が下部を覆う、装甲で保護されたような外観が特徴だ。
メモリスロットは最大7,600MHz動作に対応するDDR5×4を実装し、ストレージはPCI Express 4.0(x4)対応のM.2スロット×2とSATA×4という構成。拡張スロットはPCI Express 4.0(x16)×1とPCI Express 3.0(x1)×1を備えている。
通常のマザーボードでは何もないことが多い背面だが、「B650M PROJECT ZERO」の場合は各種コネクタ群が裏側に顔を出している |
電源コネクタのほか、ピンヘッダやSATAコネクタもすべて背面側に搭載されている |
マザーボードのリアインターフェイスの内、画面出力は(グラフィックスカード側を使用するため)あらかじめシールで塞がれている |
ネットワークは2.5ギガビット有線LANとWi-Fi 6Eに対応。そのほかリアインターフェイスには、20Gbps転送のUSB 3.2 Gen 2×2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A×3を始めとする合計9ポートのUSBなどを備えている。