エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1409
2024.04.04 更新
文:撮影・藤田 忠
続いては実アプリケーションを想定したPCのパフォーマンスを計測する「PCMark」で確認していこう。テストにはゲーミングパフォーマンスも計測される「PCMark 10 Extended」を実行している。
総合スコアとテストセッションごとのスコアを確認すると、メモリクロックとタイミングの影響は小さく、今回のテストでは「Productivity」など、スコアが逆転しているテストセッションもみられる。8,000MHz駆動などの高速なオーバークロックメモリでも、DDR5-4800と比較して数%から10%程度の向上に留まるので、DDR5-5600とDDR5-6000では、妥当な結果だろう。
次はより実用シーンに合わせたUL Procyonベンチマークを使っていこう。まずは日常からビジネス、学業にかかせない「Microsoft 365(Office)」でさまざまな処理を行い、パフォーマンスを独自のスコアで示す「UL Procyon Office Productivity Benchmark」の結果を確認していこう。
オフィス系アプリケーションを想定した「PCMark 10 Extended」の「Productivity」では、スコアが逆転していたDDR5-5600とDDR5-6000だが、「UL Procyon Office Productivity Benchmark」では、メモリクロックの影響がみられる。総合や「PowerPoint」のスコアは誤差のレベルだが、「Word」はDDR5-6000が5%弱伸び、「Excel」は約2%伸ばしている。ちょっとした文書やレポート作成、家計簿など、日常的に使う「Word」と「Excel」。数%の向上でも軽視できない差だろう。