エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1410
2024.04.06 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
2ページ目からは評価サンプルをパッケージから取り出し、実機に触れながら検証を進めていく。はじめにNorth XLの外観デザインを見ていこう。2022年12月にミドルタワー版「North」を散々いじり倒しただけに、あのときに感じたインパクトは正直無い。とは言え、木材を使用した斬新かつ大胆な発想は、未だに多くの熱心な自作派を魅了し続けている。それだけに、バリエーションモデルの誕生を心待ちにしていた読者は少なくないだろう。
“PCケースの表玄関”であるフロントパネル。特にNorth XLが採用する木材の格子は、言うまでもなくシリーズを象徴する最も重要なポイント。評価サンプルのNorth XL Charcoal Blackには、ウォールナットが11本使われている。ちなみにミドルタワー版Northは10本だったから1本増えた格好だ。
ちなみにフロントパネルのほとんどはプラスチック製で、ベースとなる外枠はスチール製シャーシに固定。ウォールナットが整列した前面パネル部分は着脱式で、持ち手のような形状の下部を握り手前に引けばロックが解除され、簡単に取り外しができる。なお取り外した前面パネル裏面には、ダストフィルターが装着されていた。
ウォールナットが固定されている前面パネル裏面とダストフィルター。複数箇所のツメで固定され、簡単に取り外す事ができた |
North同様、ウォールナットはプラスチック製の枠へキレイに接着されていた |
スイッチおよびアクセスポート類は、フロントトップ部に装備されている。正面左から円形ボタンはPowerスイッチ、右手からヘッドホン端子とマイク端子(HD Audio)、USB 3.0ポートx2口、USB 3.1 Gen 2 Type-Cポートx1口が並ぶ。
なおPowerスイッチとヘッドホンおよびマイク端子は、ボディ色ブラックがゴールド、ホワイト色はシルバーが選択されている。カラーを合わせていくあたりはFractalのこだわりだろう。
さらに各アクセスポートに接続されているケーブル末端のコネクタも確認しておこう。アクセスポートの内側から合計4本のケーブルが伸びている。内訳以下通りで、ResetスイッチやアクセスLEDのコネクタは装備されていない。
POWER SW/POWER LED(+)(-)コネクタ | HD AUDIO用コネクタ |
USB Type-C用コネクタ | USB 3.0用コネクタ |
トップパネルは約4分の3がメッシュ状の通気孔で、ツールフリーによる着脱式を採用。後方には「レザープルタブ」を設け、これを引っ張るだけで簡単に取り外しができる。なおパネルサイズは幅約240mm、長さ約388mmだった。
Northにも装備されていたレザープルタブ。フレームには2本のネジで固定され、これを後方へ引っ張れば左右各4箇所のフックが外れる仕掛けだ |
エッジ部の曲線がアクセントのトップパネルはフロントパネル同様、フレーム部はプラスチック製。格子状のフレーム全体を覆うメッシュ状の外装パネルは金属製で、フレームには左右各5箇所でネジ留め、前方は3箇所で折り曲げ加工が施されていた。
E-ATX対応フルタワーとしては短く感じる、取り外したトップパネル。実際には残り約4分の1がシャーシ部に残されている |