エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1411
2024.04.08 更新
文:撮影・藤田 忠
メインのゲーミングパフォーマンスを確認する前に、システム全体のパフォーマンスを総合ベンチマーク「PCMark 10」でみておこう。テストプリセットには、基本のPCMark 10無印テストを選んだ。
スコアは総合8,180、アプリケーションの起動など、PCの基本性能を測る 「Essentials(推奨4,100以上)」が9,977、表計算など、ビジネスワーク系アプリケーションの処理性能を測る 「Productivity(推奨4,500以上)」が10,729、写真/動画編集に関する性能を計測する「Digital Content Creation」が13,875(推奨3,450以上)となっている。ミドルクラスのCore i5のラインナップのなかでも下位に位置するCore i5-14400とは言え、10コア/16スレッドだけあって、日常使いからレポート作成や、写真編集まで、ストレスなくスムーズに行うことが可能だ。
ここからはメインのゲーミングパフォーマンスを定番ベンチマーク「3DMark」を使用してチェックしていこう。GeForce RTX 4070 SUPERのターゲット解像度となるWQHDで実行されるテストプリセットで、レイトレーシングやメッシュシェーダーなどといった最新機能を備えたDirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」。APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」、Direct X11の「Fire Strike Extreme」を実行している。
超重量級となる「Speed Way」のGraphics scoreは5,000台、テスト中の平均フレームレートは50fps台だが、現在ゲームAPIの主流となっているDirectX 12ベースの「Time Spy」は、Graphics score 20,000超えで、平均フレームレートも120~130fps台を記録している。「Fire Strike Extreme」は、負荷が増すGraphics test 2の平均フレームレートが100fpsを切っていたが、いずれもWQHDゲーミングに不足なしと言える結果だ。
また、「GeForce RTX 4070 SUPER Founders Edition」の撮って出しレビューでのスコアと比較しても、大きく違いはないので、Core i5-14400はGeForce RTX 4070 SUPERの性能を引き出せていると判断できるだろう。
続いては、実際のゲームを利用してチェックしていこう。まずは人気MMO RPGのベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は”最高品質”、解像度はWQHDで実行した。
7月2日に発売が予定されている最新拡張パッケージ「黄金のレガシー」で、グラフィックスの向上も予定されている「ファイナルファンタジーXIV」。アップデート後は、”最高品質”のスコアは下がると思われるが、20,000と余裕のある結果になっている。ベンチマーク中の平均フレームレートは165fpsと余裕があり、最低フレームレートも60fps以上だったので、「黄金のレガシー」も、最高品質のグラフィックス設定で楽しめそうだ。
最後に定番ゲームの「Apex Legends」や、いま旬なタイトルとなる「HELLDIVERS 2」と「Palworld」のパフォーマンスを確認しておこう。
テスト解像度は、ここまでと同じくWQHD固定で、グラフィックス設定とフレームレートの計測は、以下の通りだ。「Apex Legends」は「スポットシャドウディテール」のみ“最高”、それ以外は最も高くなるように設定。フレームレートはゲーム内「射撃訓練場」の一定ルートを移動した際を「CapFremeX」を使って計測している。「HELLDIVERS 2」はプリセットで”ウルトラ”を選択し、「レンダリングスケール」は”通常”に設定。チュートリアルの一定コースを移動した。「Palworld」はプリセットで”ウルトラ”を選択し、DLSSは”オフ”を選択している。フレームレートは序盤マップ「風立ちの丘」の一定ルートを移動して計測した。
「Apex Legends」は平均だけなくで、1% Lowも170fpsを超えており、144Hz駆動のゲーミングディスプレイと組み合わせての張り付きプレイを実現できるだろう。
いまプレイヤーが増加しているマルチプレイ協力シューターゲームの「HELLDIVERS 2」は、チュートリアルマップだが、最高画質で100.2fpsを記録している。「Apex Legends」もそうだが、グラフィックスを楽しむ余裕はないので、フレームレートを重視してグラフィックス設定をカスタマイズすれば、高駆動リフレッシュレートでのプレイも十分狙える。
「Palworld」はWQHD解像度でも、上限の120fpsに迫る平均フレームレートを出している。アーリーアクセスのゲームタイトルなので、今後負荷は変わる可能性もあるが、WQHD解像度の最高画質で冒険したり、多層構造の拠点作りに精を出したりすることができる。