エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1412
2024.04.12 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
Noctuaから送られて来た評価サンプルをパッケージから取り出し、NH-D12L chromax.blackの外観デザインからチェックを開始しよう。ザックリながら、2022年発売のNH-D12Lがベースにあり、これにブラックの塗装を施した製品がNH-D12L chromax.blackだ。詳細検証を行ったエルミタ的には(ハッキリと)見覚えのある外観だが、Noctuaカラーを消した全身ブラックの出で立ちは新鮮に映る。
さらに冷却設計の特徴である中央にマウントした冷却ファンは、ブレードがほぼ隠れた状態になり、吸排気のポテンシャルが大きく性能に影響するであろう事が想像できる。それは思いつきや見映えのこだわりではなく、コンパクトなPCケースでの運用を可能にするためのスタイルだ。
アルミニウム製放熱フィン38枚ずつが対になり、2つのヒートシンクで構成されるNH-D12L chromax.black。奥行きが薄い第1ヒートシンクがメモリスロット側、奥行きが厚い第2ヒートシンクはバックパネル側にマウントして運用する。中央にマウントされる冷却ファンを外し、ヒートシンクをじっくり観察してみよう。
ちなみに第1/第2ヒートシンクという呼び名は”エルミタ的”であり、実際には特定の名称は無い |
ヒートシンク高はいずれも実測で95mm。奥行きは第1ヒートシンクが約32mm、第2ヒートシンクが約50mmで、これを5本のヒートパイプでツインタワーを形成している。目に触れる場所は全てブラックに統一されており、ブランドイメージの強いNoctuaカラーから一変した出で立ちは、敢えて存在感を消す”仕事に徹したCPUクーラー”といったところ。
左が第1ヒートシンク、右が第2ヒートシンク。Noctuaロゴとアルファベットが刻印されている |
第2ヒートシンクの冷却ファンマウント面はギザギザにカット。直接吹きつけられる冷却ファンからの風の流入をスムーズに行う効果が期待できる |