エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1412
2024.04.12 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
PL1/PL2=219Wの設定でも冷却性能に余力を残していた「NH-D12L chromax.black」。続いて、KモデルのCore i9/i7の運用を想定してPL1/PL2=253Wにした状態でも検証を進めていこう。
「OCCT 12.1.18」実行時は90℃前後、「Cinebench 2024」実行時は96℃前後で、PL1/PL2=219Wからは確実に温度が上昇している。そしてL.N.Aありの場合はいずれのテストでも約2℃上昇しており、「Cinebench 2024」では許容最高温度の100℃に達することが多くなっている。Package Powerや動作クロックには違いはないものの、KモデルのCore i9/i7をMaximum Turbo Powerの設定で運用する場合には、L.N.Aは使用しないほうがいいだろう。
ファン回転数やノイズレベルについてはPL1/PL2=219Wの設定のときと全く動作は同じ。L.N.Aなしの状態ではノイズレベルが43dBA前後まで上昇する。決して静音ではないが、50dBAを超えるものもあるハイエンドのオールインワン型水冷ユニットに比べるとその違いは明らか。PCケースに入れて、デスクの下に設置すれば耳障りに感じることはないだろう。