エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1413
2024.04.19 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
「Silent Master PRO Z790/D5」のパーツ構成や組み込みの状態などを一通りチェックしたところで、早速に電源を投入してパフォーマンス検証を進めていこう。あらためてスペックをおさらいしておくと、CPUはCore i9-14900T、メモリはDDR5-4800 32GB、グラフィックスカードはGeForce RTX 4070 Ti SUPERが組み込まれていた。
CPUは24コア/32スレッドかつ最大5.5GHz動作のCore i9-14900Tを搭載。メモリ容量は32GBに増強されている |
パワーリミット設定はPL1:35W/PL2:106Wの標準値から、サイコムによりPL1:55W/PL2:106Wへとチューンされていた |
マルチスレッド時は最大3.0GHz前後、シングルスレッド時には最大約5.1GHz程度で動作していた |
Noctua製ファンを取り付けた、オリジナル仕様のGeForce RTX 4070 Ti SUPERグラフィックスを搭載。設定上の動作クロックは2,610MHzのところ、フルロード中は最大2,775MHzまでクロックが上昇していた |
ストレージとして組み込まれているのは、PCI Express 4.0(x4)対応のCrucial「T500」シリーズ1TBモデル「CT1000T500SSD8」。ほぼ公称値と遜色のないスコアをマークしている |
トップバッターは、純粋なCPUのパフォーマンスを検証できる3Dレンダリングベンチマークの「CINEBENCH」シリーズから。テストラインナップは「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」「Cinebench 2024」からなる、従来型から最新テストまでをチョイスしている。
なお「Silent Master PRO Z790/D5」の評価機には、サイコムによるチューニング済みのCore i9-14900Tが搭載されているため、Intel標準のPL値に設定した状態も合わせて計測を行った。
テスト時間が短い「CINEBENCH R15」は差が小さいものの、よりレンダリングに時間がかかるその他のテストでは一目瞭然。チューニングを施した出荷時設定では、標準値の最大1.4倍前後のスコアをマークしている。ファンレス冷却を可能にしつつ最大限のパフォーマンスを引き出すという、「Silent Master PRO」のコンセプトを体現するような結果だ。シングルコアテストは標準値とあまり差がないが、いずれも同クラスのK型番CPUに匹敵する高スコア。ゲーミングシーンにおけるパフォーマンスにも期待できる。