エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1414
2024.04.26 更新
文:編集部 池西 樹
「PCMark10:Full System Drive Benchmark」を使い、実際のアプリケーション環境における性能をチェックしていこう。
PCMark10:Full System Drive Benchmark |
これまで検証してきたPCI Express4.0(x4)接続のNVMe M.2 SSDでは、最高でも3,000台にとどまる「PCMark10:Full System Drive Benchmark」だが、「SPATIUM M580 FROZR」では4,000ポイントを上回るスコアを記録。Average access timeも39μsと高速なことから、オフィスアプリケーションなどの一般的な用途でも高速な転送速度による恩恵は確実にある。
続いて「3DMark:Storage Benchmark」を使い、ゲームを想定したストレージ性能をチェックしていこう。
3DMark:Storage Benchmark |
平均スコアが2,204なのに対して、「SPATIUM M580 FROZR」では約1.5倍にあたる3,324を記録した。総合スコアの下に表示されている全データとの比較でもかなり上位に位置づけられており、特に大容量のデータを読み込む必要がある大作ゲームではその能力を活かすことができるだろう。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」ベンチマークを使い、より実際のゲームに近いアクセス性能を確認しておこう。なおテストでは、転送速度5,000MB/sクラスのPCI Express 4.0(x4)接続NVMe M.2 SSDと、500MB/sクラスの2.5インチSATA 3.0 SSDでもテストを行っている。
2.5インチSATA 3.0 SSDとの比較では6割未満、PCI Express 4.0(x4)接続NVMe M.2 SSDとの比較でもアクセス時間は8割未満に収まり、実ゲームに即したベンチマークでもその効果は大きいことがわかる。現状のPCでゲームの起動時間やロード時間に不満があるなら「SPATIUM M580 FROZR」の導入を検討してみるといいだろう。
「ATTO Disk Benchmark 4.01」でもシーケンシャルアクセスの性能をチェックしておこう。
ATTO Disk Benchmark 4.01 |
シーケンシャル読込は最高13.59GB/s、書込は最高12.09GB/sで、「CrystalDiskMark 8.0.4」と同じく公称転送速度に匹敵するパフォーマンスを発揮している。また書込は256KB、読込は4MB以降大きなスコアのブレがなく、これまでの結果と同じく全体的に転送が安定しているのも「SPATIUM M580 FROZR」の大きな特徴だ。