エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1415
2024.04.28 更新
文:撮影・藤田 忠
まずはシステム情報の表示やパフォーマンスが計測できる「AIDA64」を使用し、メモリ帯域とレイテンシをチェック。ベンチマークの「Cache&Memory Benchmark」を実行し、「Memory Read」「Memory Write」「Memory Copy」「Memory Latency」のスコアを確認した。
メモリ帯域を確認すると「Memory Read」「Memory Write」「Memory Copy」は、いずれもDDR5-4800から大きく向上している。最もスコアが伸びたのは「Memory Read」で、約59%も向上している。「Memory Write」では、やや差は縮まるものの、それでも約42%向上し、「Memory Copy」では約54%と、「Memory Read」に次いで大きくスコアを伸ばしている。
また、レイテンシも96.2nsから73.7nsに削減されている。動作クロックだけでなく、CL38の低レイテンシ駆動の効果も、しっかりと現れている。
続いて総合ベンチマーク「Sandra 20/21」でも、メモリ帯域とレイテンシをチェックしておこう。ベンチマークは「メモリーの帯域」と「メモリーのレイテンシ」の2つを実行している。
「AIDA64:Cache&Memory Benchmark」と同じく、「メモリーの帯域」のスコアはDDR5-4800から大きく伸ばし、すべてのベンチマークで約67%も向上している。レイテンシも同様で、2割以上も削減された78.2nsを記録している。
次はCPUの性能を計測するレンダリング系ベンチマークのCINEBENCHで、メモリクロックの影響を確認していこう。ここでは、CINEBENCH R15/R20/R23の3種類のベンチマークで計測を実施した。
CINEBENCH系は、CPUでの処理がメインで、メモリクロックとタイミングの影響がほとんどないのもあり、8,000MHzと4,800MHz駆動でも有意な差は出なかった。