エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1417
2024.05.02 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
「Cinebench 2024」の実行時間を最長720 minutes(12時間)に設定、その違いと挙動を確かめる |
「Lepton Hydro WSX670A」はワークステーションとしての運用を目的として構築されたマシンだが、はたして想定される長時間の過酷な負荷に耐えることができるだろうか。ここでは負荷テストとして「Cinebench 2024」のループ実行を利用し、長時間安定した動作が可能かどうかを確かめることにした。
「Custom Render Duration(minutes)」を標準の10 minutes(10分間)のほか、360 minutes(6時間)および720 minutes(12時間)に設定。それぞれ実行した際の最終スコアと、合わせて計測した動作温度をチェックしてみよう。なお、検証は室温約24℃の環境で行っている。
長時間繰り返しテストを実行すると、大抵は徐々にスコアを落としていくもの。ところが「Lepton Hydro WSX670A」の耐久テストでは、スコアに若干のブレはあるものの、最大12時間もの連続実行でも誤差の範囲。より長時間連続で稼働させた場合でも不安定になる心配はない。
それを可能にしているのは、オリジナル仕様の水冷ユニットだ。6時間/12時間ともに温度推移は安定しており、サーマルスロットリングを発生させることなく一定の動作温度を維持できている。そのため動作クロックも安定、長時間稼働でも最高のパフォーマンスを発揮し続けることが可能なようだ。
続いて、同じく「Cinebench 2024」に搭載されたGPUテストを連続実行(同様に室温は約24℃)。「Custom Render Duration(minutes)」を設定し、標準の10 minutes(10分間)に加えて360 minutes(6時間)および720 minutes(12時間)で動作させた際の結果を見ていこう。
結果はCPU耐久テストの際と同様で、最大12時間もの長時間稼働にも関わらずスコアはまったく落ちなかった。どのテストでも温度が急激に変化したりクロックが大きく落ちるといったことはなく、非常に安定していた。
それは動作温度からも明らかで、GPU温度は概ね40℃ほど、Hot Spotでも50℃を超えるかどうかと言った程度。ハイエンドGPUであるGeForce RTX 4080 SUPERの発熱を見事に抑えきり、長時間安定した動作を可能にしている。