エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1419
2024.05.08 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部
270°パノラマ強化ガラスの採用は、トップパネルのデザインにも影響を与えている。フロントパネルの形状に合わせ、1本のプレスラインが立体的なトップパネルを形成。フラットな形状のPCケースが多い中、デザインされた外観はMAG PANO M100R PZを特徴付けている。
パネル表面はスチール製で、大部分は通気孔仕様。シャーシには背面2本のハンドスクリューで固定され、ネジを緩めて後方へスライドすれば簡単に取り外す事ができる。
左サイドパネルは270°パノラマガラスパネルを構築するための要素として、4mm厚の強化ガラスが採用されている。フロント同様、ほぼ色無しで、内部構成パーツをガラス越しに眺めて楽しむ事ができる。パネル全体の寸法は幅約440mm、高さ約400mmで、上下にはスチール製の枠を装着。いわゆるベゼル部は、上下が約20mm、後方が約23mmだった。
一方の右サイドパネルは一見ソリッドタイプだが、前方と後方の縦に通気孔(幅約130mm、高さ約365mm)を装備。パネル全体の寸法は幅約440mm、高さ約400mmだった。
なお、左右のサイドパネルの固定方法は共通で、上部に3つの埋込キャッチとポール状のストライカーを備えたツールフリー機構「Snap-fit Clips」を採用。下部は突起部を引っ掛けるだけで簡単に着脱ができる。
下部の突起を引っ掛け、上部3箇所で固定する「Snap-fit Clips」は多くのPCケースで採用されている |
本体を横倒しにした状態で、MAG PANO M100R PZのボトム面を観察してみよう。台座に該当するフロントの左右は一体型で、後方はそれぞれが独立型。設置面には滑り止め防止のゴムが装着されていた。またボトム面は通気孔仕様で、マグネットによりシャーシに固定される着脱式ダストフィルターを装備する。
背面に回り込み、リアパネルデザインをチェックする。上段右手には標準装備ファンと周辺の通気孔、左手の開口部はマザーボードのバックパネルに該当する。中段は拡張スロット金具で、その右手の空きスペースは丸穴による通気孔とした。そして最下段の大きな開口部は電源ユニットの搭載スペースとなる。
これでMAG PANO M100R PZの外観周りのチェックは完了。背面コネクタマザーボードに対応する”特異な筐体”である事を感じさせる部分は無く、従来品同様のミニタワーPCケースにしか見えない。
トップパネルのプレスラインが三角屋根を形成。後方からはMAG PANO M100R PZの全体形状が見て取れる。なお上部にはMAGのロゴをあしらったプレートが装着されていた |