エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1419
2024.05.08 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部
CPUクーラー有効スペースは高さ175mmまでと広く、ハイエンド志向のサイドフロー型CPUクーラーも選択できる。とは言え、やはり270°パノラマがウリのPCケースだけに、より魅せるPCの構築を意識すべく、360mmサイズラジエーターを備えた「MAG CORELIQUID E360」を用意。以前詳細検証をお届けしているので、パフォーマンスが気になる人は是非ご一読をオススメしたい。
ラジエーターはトップパネル部にネジ留め。高さ47.6mmのウォーターブロックは周辺に広い空き空間を残し、搭載する事ができている。搭載作業自体で気になる事はなく、マザーボード同様に広い開口部はドライバー作業を妨げる事はなかった。
360mmサイズラジエーターはトップパネルに固定。スリットタイプのネジ穴は位置決めがしやすく、最良のポジションが選択できる |
次にグラフィックスカードだ。搭載テストには2024年1月17日より販売が開始されている「RTX 4070 SUPER 12G GAMING X SLIM」をチョイス。外形寸法は幅125mm、奥行き307mm、厚み46mmで、390mmとされる有効スペースには余裕を持って収める事ができるはずだ。
搭載方法に奇をてらうものはなく、拡張スロット金具の必要箇所を取り外し、固定で使用していたインチネジでグラフィックスカードのブラケットをネジ留め。搭載後のクリアランスを計測してみると、前方シャーシまでの距離は約90mmだった。これだけでも十分な空きスペースだが、実際にはガラスパネル部が前方へせり出している分、プラスの空間が残されている。
なお補助電源コネクタは側面にあり、ボトムカバー(シュラウド)天板のスルーホールを利用し、最短で12VHPWRケーブルを接続した。およそこの部分がケーブルの露出箇所となり、100%隠す事ができないと指摘されるポイントだ。とは言え、より汎用性を高め、システム(時に懐事情)に合ったグラフィックスカードが選択できるというメリットは代えがたい。考え方はそれぞれだが、この程度の露出に目くじらを立てる事もなかろう。ここだけで全てを否定するようなジャッジはすべきではない。