エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1421
2024.05.15 更新
文:撮影・藤田 忠
MSI「Claw A1M」シリーズ(2024年3月28日発売) Claw-A1M-002JP(Intel Core Ultra 7 155H搭載) 市場想定売価税込 139,800円 Claw-A1M-003JP(Intel Core Ultra 5 135H搭載) 市場想定売価税込 99,800円 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
2023年4月に登場したASUS「ROG Ally」や、同年9月のLenovo「Legion Go」でゲームプレイ環境のひとつとしてメジャーになった感のあるポータブルゲーミングPC。その流れに乗るべく、多数のゲーミングノートPCを手がけているMSIも、CES 2024で「Claw A1M」を発表。他社がGPU性能に定評のあるAMD Ryzenシリーズや、AMDがポータブルゲーミングPC向けに開発したAPU「Ryzen Z1」シリーズを採用するなか、「Claw A1M」はIntelの全面協力を受け、モバイル向け最新CPUの「Core Ultra」を搭載し、ポータブルゲーミングPCユーザーから大いに注目を集めた。
2024年2月に国内メディア向けに披露され、エルミタ取材班も他社を上回るスペック構成を誇る「Claw A1M」を堪能した |
単体GPUクラスの性能を持つ、Intel Arc Graphisを内蔵したIntel Core Ultraの採用を特徴とする「Claw A1M」。Intel Arc Graphisは、IntelのAIを活用した高解像技術「XeSS」に対応しており、XeSS対応ゲームならフレームレートの大幅な向上を狙える。さらに、そんな高パフォーマンスのCPUをしっかりと冷却し、長時間のゲームプレイでも熱によるパフォーマンス低下を防ぐ、2基のファン&ヒートパイプで構成された「ハイパーフロー強冷クーラー」を搭載しているのもポイントだ。
多くのゲーミングノートPCを設計してきたMSIだけあって、小型冷却システムはお手のもの。長時間のゲームプレイを安心して楽しめる |
「Claw A1M」シリーズのラインナップは、Core Ultra 7 155H/1TB NVMe SSD構成となる「Claw-A1M-002JP」と、Core Ultra 5 135H/512GB NVMe SSDで構成される「Claw-A1M-003JP」の2モデル。CPUとストレージ容量を除いたスペックは共通で、リフレッシュレート120Hzに対応した10点マルチタッチ7型フルHDディスプレイに、16GB LPDDR5メモリ、Wi-Fi 7(国内ではWi-Fi 6E/6/5/4のみに対応)とBluetooth 5.4に対応したネットワーク。さらに高速インターフェイスのThunderbolt 4(USB PD 最大65W)、指紋認証リーダー、microSDカードリーダー、オーディオコンボジャックを搭載する。バッテリは53Whr/6セルリチウムイオン、駆動時間は最大7時間(JEITA 3.0動画再生時)/最大8時間(JEITA 3.0アイドル時)。本体サイズは幅294mm、奥行き117mm、厚さ21.2mmで、重量は675gだ。
今回は市場想定売価で税込10万円を切るCore Ultra 5 135H搭載の「Claw-A1M-003JP」を入手。その実力を試していくことにしよう。
スティック部などにLEDが内蔵されている |
製品画像が大きく映し出された黒ベースのパッケージ | 側面には製品シールとともに「intel INSIDE」のロゴもプリントされている |
付属品はUSB Type-Cで給電する65W ACアダプタのみ | ACアダプタと電源ケーブルの重量は実測で312g、本体と合わせると約1kg |
CLAW ACCESSORY KIT(市場想定売価税込5,800円)も届けられた |
持ち運びに最適な専用ポーチにはMSIお馴染みのドラゴンに加え、爪(CLAW)が描かれている | クッションは2層構造で、本体をサンドイッチする格好。ケーブルやmicroSDカードを収納できるポケットも付く |
ストラップや、液晶保護ガラスフィルム、キーホルダーもセットになっている |