エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1421
2024.05.15 更新
文:撮影・藤田 忠
ここからはゲームパフォーマンスを中心に、「Claw A1M」の実力を確認していこう。
今回試したClaw-A1M-003JPは、Core Ultra 5 135Hを搭載する | Core Ultra 5 135Hは、14コア/18スレッドを備えている |
当然だがマザーボードはMSI製 | GPUにはIntel Arc graphicsを内蔵。上位モデルで搭載されるCore Ultra 7 155Hからは、GPUクロックが50MHzほど下がるだけだ |
メインメモリと共有だが、GPUメモリには7.7GBが割り当てられていた | 7型フルHD液晶のリフレッシュレートは、消費電力を抑えるため動的に変更できる”ダイナミック”のほか、120Hzまたは60Hzに設定できる |
Wi-Fiチップは次世代のWi-Fi 7にも対応するが、国内ではWi-Fi 6E/6/5/4での使用のみ許可されている | 評価機にはKIOXIA「KBG50ZNS512GB」が搭載されていた。112層TLC NANDを採用したPCIe4.0×4インターフェイス対応のM.2 2230 SSDになる |
「CrystalDiskMark 8.0.5」の結果。読込3,500MB/s、書込2,700MB/sのパフォーマンスを発揮。ゲームの起動やロードに不満はないだろう |
まずは基本のCPUパフォーマンスをレンダリング系ベンチマークのCINEBENCHで確認しておこう。ベンチマークは、CINEBENCH R15/R20/R23/Cinebench 2024の4種類を実施した。パフォーマンス設定は「AI エンジン」を選んでいる。
撮って出しレビューのデータベースは、基本デスクトップ向けCPUになるが、R15、R20のスコアを比べると、Core i5-12400に準ずるスコアを発揮している。さすがIntel最新世代のモバイル向けのCore Ultraだけはある。また、同じポータブルゲーミングPCのなかでは、スコアはRyzen 7 6800Uと並んでいる感じだ。
インターフェイスを増やせるPCドックを活用して、液晶やキーボード、マウスなどを接続すれば、写真の編集などにも使えるだろう。
ここからは、最も気になるゲーミングパフォーマンスを確認していこう。まずは基本のベンチマークとなる「3DMark」の結果からみていこう。テストプリセットはフルHD解像度、DirectX 11ベースの「Fire Strike」、WQHD解像度でDirectX 12ベースとなる「Time Spy」、DirectX 12ベースの軽量テストとなる「Night Raid」を選んでいる。
軽量テストの「Night Raid」は、総合スコア 20,000、Graphics score 30,000ポイントを超え、テスト中のフレームレートも100fpsを余裕で超えたが、「Fire Strike」のスコアは10,000台を切っている。フレームレートは、ゲームを遊べるボーダーラインとなる30fpsは超えたが、最高でも40fps台に留まっていた。残念ながらWQHD解像度の「Time Spy」のスコアは3,000台と低く、フレームレートも20fpsを切っていた。