エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1422
2024.05.18 更新
文:編集部 池西 樹
ASRock「DeskMini X600」(型番:DESKMINI X600 /B/BB/BOX/JP) 市場想定売価税込32,800円(2024年5月24日発売) 製品情報(ASRock) |
ATX電源ユニットとほぼ同等、容量わずか1.92リットルの小型筐体を採用するASRockの人気コンパクトベアボーンキット「DeskMini」シリーズから、待望の新モデル「DeskMini X600」が登場した。
先日詳細検証をお届けした「DeskMeet X600」と同じく、プラットフォームはSocket AM5に対応し、TDP65WまでのRyzen 8000G/7000シリーズを搭載可能。Ryzen 7000シリーズなら、最高12コア/24スレッドのメニーコアCPUに対応するほか、内蔵GPUがRDNA 3ベースへとアップグレードされた最新APU Ryzen 8000Gシリーズを組み合わせることで、これまでにない高性能かつコンパクトなゲーミングPCを構築できるようになったわけだ。
「DeskMini」シリーズ初のSocket AM5対応モデル。TDP65WまでのRyzen 8000G/7000シリーズに対応する |
マザーボードはAMD X600チップセットを採用するMini-STXフォームファクタの「X600M-STX」で、6フェーズの電源回路を搭載。メモリスロットはDDR5 SO-DIMM×2を備え、メモリクロックは最高6,400MHzまでの対応が謳われている。特にメインメモリの一部をビデオメモリとして使用するRyzen 8000Gシリーズでは、自己責任ながら高クロックメモリが使用できるメリットは大きい。
ブラックとオレンジのAMDカラーを採用するパッケージ。表面には製品画像が大きくデザインされている |
「DeskMini X600」本体は厚手の緩衝材に周囲を保護された状態で収納されていた | 「Quick Installation Guide」のほか、SATAケーブルやゴム足、ネジ類などが付属 |
またストレージはPCI-Express5.0(x4)に対応する「Blazing M.2」を基板の表面に、PCI-Express4.0(x4)対応の「Hyper M.2」を基板の裏面に実装。さらにSATA 3.0に対応する2.5インチベイを2段備え、最大4台のストレージを搭載できる。
そのほか、ネットワークはDragon RTL8125BGチップによる2.5ギガビットLANで、Wi-Fiモジュールを搭載するためのM.2 2230スロットも標準装備。ディスプレイ出力はDisplayPort 1.4×1、HDMI×1、D-Sub×1を備え、最大3画面の同時出力に対応する。
容量120W(19V/6.32A)のACアダプタ。サイズは実測幅63mm、奥行き97mm、高さ22mmで従来のACアダプタに比べるとかなりコンパクト |
専用設計のコンパクトなクーラーが付属。サイズは実測幅77mm、奥行き68mm、高さ45mmで、サーマルグリスがあらかじめ塗布されている |
ちなみに電源はこれまでと同じ容量120WのACアダプタ駆動だが、従来モデルに比べて大幅に小型・軽量化されている。また「DeskMini X600」では、CPUクーラーの高さは47mmまでに制限されるため、リテールクーラーを使用することはできないが、国内発売モデルには専用のCPUクーラーが同梱されているので安心だ。