エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1422
2024.05.18 更新
文:編集部 池西 樹
続いて、システムの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
アプリケーションの起動、ウェブブラウジング性能を測定する「Essentials」や、ビジネスアプリケーションの性能を測定する「Productivity」では1%未満、コンテンツ制作の性能を測定する「Digital Content Creation」でも約1%で、一般的な用途ではメモリクロックの差はごくわずかしかない。一方、ゲーム性能を測定する「Gaming」では約8%の差がついており、メインメモリの一部をビデオメモリとして使用する内蔵GPUを使う処理では、メモリクロックの影響が大きくなることがわかる。
ここからは定番3Dベンチマーク「3DMark」の結果を確認していこう。まずはDirectX 12 Ultimateに対応した最新ベンチマーク「Speed Way」からだ。
「3DMark」の中でも重量級のテストということもあり、スコアは400台、フレームレートも5fps未満でさすがに内蔵GPUには厳しい結果になった。またDDR5-4800とDDR5-5600を比較すると、ほぼメモリクロックの差に準ずる約15%の差がついている。
続いてAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアを確認していこう。なおプリセットにはWQHD解像度の「Time Spy」と4K解像度の「Time Spy Extreme」を使用している。
「Speed Way」に比べるとスコアはアップしているが、フレームレートは「Time Spy Extreme」で約10fps、「Time Spy」でも約15fpsで厳しい状態なのは変わりない。内蔵GPUでゲームをプレイする場合には、フルHD解像度をベースに検討をしたほうがいいだろう。またDDR5-4800とDDR5-5600を比較すると、「Time Spy」のGraphics scoreは約5%、「Time Spy Extreme」では約13%に差が広がり、やはりメモリクロックの影響は大きいことがわかる。
APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアもチェックしていこう。なおプリセットはフルHD解像度の「Fire Strike」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」の3種類を選択した。
4K解像度の「Fire Strike Ultra」やWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」では、テスト中の映像がコマ送りになり厳しい状態は変わらない。ただし、フルHD解像度の「Fire Strike」ではGraphics test 1が31.18fps、Graphics test 2でも26.27fpsまでフレームレートが上昇し、テスト中の映像も滑らかに再生されていた。またメモリクロックによる違いを確認すると「Fire Strike」では約6%、「Fire Strike Extreme」では約10%、「Fire Strike Ultra」では約13%で、「Time Spy」と同じく負荷が高くなるにつれて差が広がっている。