エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1429
2024.06.17 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて、PL1とPL2をいずれもCore i5-14600KのMaximum Turbo Powerである181Wに設定した状態で検証を進めていこう。
PL1=125W/PL2=253Wの設定に比べると、Pコア、Eコアとも400~500MHzクロックが上昇しているが、CPU温度はいずれのテストでも70℃前後で頭打ちになる。PL1/PL2=181Wの設定でも「MYSTIQUE 360」にはまだ十分に余力が残されている。
PL1=125W/PL2=253W設定時の「CINEBENCH 2024」スコア |
PL1/PL2=181W設定時の「CINEBENCH 2024」スコア |
また「CINEBENCH 2024」のマルチコアテストのスコアを確認するとPL1=125W/PL2=253Wの設定から約13%上昇しており、Power Limitの設定によってマルチスレッド性能は大きく変化することが分かる。
いずれのテストでもファンの回転数は公称最大値である2,200rpm前後、ノイズレベルも47dBA前後まで上昇し、PL1=125W/PL2=253W動作からは風切音もかなり大きくなっている。とは言え、50dBAを超える製品も多いハイエンドオールインワン型水冷ユニットに比べるとかなり控えめ。PCケースに入れてデスクの下に設置してしまえばそれほど気にならないだろう。