エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1431
2024.06.24 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:Tawashi
マウス開発における自信と難しさ、Endgame Gearならではのこだわりについてさらに聞く |
そのため我々は、かなり厳密にスイッチの仕分けを行っています。55gfだったり60gfだったり、欲しいところだけをピックアップして使うわけです。そのため仕入れたスイッチの40%ほどは使えなくなってしまうのですが・・・コストはかかっても、譲れない部分なのでこだわっていますね。
もちろん“ブランド税”のようなものを入れる考えもなく、原価をベースに製品に相応しい価格をストレートに設定しているというわけです。作っている我々自身もゲーマーですから、購入者たるゲーマーに“オーバーチャージ”を課すことに罪悪感もありますからね。
価格にも重要なメッセージがある?ゲーミングマウスはどうあるべきか、という話には熱がこもる |
ただ他社製の軽量マウスについての検証も行っているのですが、我々独自のテスト方法でのチェックをクリアできない製品も少なくありません。使い始めて2週間くらいで剛性に違和感が出るモデルもあったり。そういう場合は、軽量化のためだけに強度を半ば度外視した素材を使っていることが多いですね。
我々の考えでは、まず一番に重要なのは形状で次は技術的なパフォーマンス、その後にクリック感や重量ということになります。それぞれはトレードオフの関係になることも多いので、そのバランスをどう取るかがマウス開発の難しさですね。
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また、まだ使ったことがない方々にとって、Endgame Gearはマウスブランドとしては大きくない、どちらかと言えばニッチな部類に入る存在かもしれません。ただ製品の開発と製造には、どこにも負けないこだわりと技術をもっています。まずは製品を試してもらえれば、我々の製品を好きになってもらえるのではと思いますね。