エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1432
2024.06.26 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
まずはCPUの瞬間的な最高パフォーマンスを測定できるレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15」の結果を確認していこう。
データベースのスコアと比較すると、さすがに新型コアを採用するCore i5-13600K(285cb/3,504cb)には敵わないものの、コアの構成が同じCore i5-14400(255cb/2,261cb)やCore i5-13400(254cb/2,305cb)よりシングルコアテストで約4%、マルチコアテストでは20%以上も高いスコアをマークし、上位CPUを採用したメリットはかなり大きい事がわかる。
続いて、CINEBENCH R15よりテスト負荷が高く、ブースト状態が解除された場合の処理性能の影響が大きくなる「CINEBENCH R20」のスコアを確認しておこう。
データベースのスコアと比較するとシングルコアは約4%、マルチコアテストはブースト状態が解除されるため「CINEBENCH R15」のときより差が縮まるものの、それでもCore i5-14400(692pts/5,919pts)やCore i5-13400(681pts/5,974pts)を確実に上回るスコアを記録している。
続いて、よりマルチコアCPU向けに最適化された「CINEBENCH R23」のスコアを確認しておこう。
以前のレビューでチェックしたCore i5-14400(1,798pts/15,484pts)に比べるとシングルコアテストこそ約3%の差に留まるが、マルチコアテストでは約13%に差が広がり、Pコアが2コア分多いメリットがスコアに確実に表れている。
「CINEBENCH」系ベンチマークのラストは、最新バージョン「Cinebench 2024」の結果を確認していこう。
以前のレビューでチェックしたCore i5-14400(107pts/890pts)のスコアと比較するとシングルコアテストは約2%、マルチコアテストは約12%上回り、スコアの傾向は「CINEBENCH R23」とほぼ同じだった。
「Katamen-430147」では、リテールクーラーを使用していることもありPower LimitがPL1=65W、PL2=126Wとやや低めに設定されている。しかし、ここまでの結果を見る限り、最新世代のCore i5でもコアの構成が同じNon-K版に比べるとシングルスレッド、マルチスレッドとも確実に上回り、良い選択と言えるだろう。