エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1432
2024.06.26 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
続いて、Webサイトの閲覧やビデオチャット、オフィスアプリケーション、ゲームなどシングルスレッド性能が重要になる「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
Essentials(推奨スコア4,100以上)は10,549、Productivity(推奨スコア4,500以上)は9,917、Digital Content Creation(推奨スコア3,450以上)は13,057で、いずれも推奨スコアを2倍以上も上回る良好なスコア。普段使いはもちろん、動画や画像の編集といったクリエイティブな作業でもCPU性能が不足することはないだろう。またGeForce RTX 4060 Tiを搭載しているためGamingのスコアも22,871と高水準だ。
ここからは定番3Dベンチマーク「3DMark」の結果を確認していこう。まずはレイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどをサポートする最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果を確認していこう。
GeForce RTX 4060 TiがもともとフルHD解像度をターゲットにしているGPUということもあり、WQHD解像度でのテストになるSpeed Wayではスコアが3,095、フレームレートも30.96fpsとシングルプレイの合格点ギリギリだった。とは言え、テスト中の映像はコマ落ちなどもなく滑らかに再生できており、シミュレーションやRPGゲームであれば問題ないだろう。
続いてDirectX 12やVulkan環境の最新高負荷テスト「Steel Nomad」のスコアを確認していこう。
総合スコアは2,866、フレームレートは28.67fpsで、スコアの傾向は「Speed Way」とほぼ同じ。ここまでの結果を見る限り、最新のAAAゲームでもWQHD解像度のシングルプレイまでなら、超解像技術を有効にしなくてもある程度ゲームを楽しむことができる。
続いてDirectX 12を使用する定番ラスタライズテスト「Time Spy」のスコアを確認しておこう。なおプリセットにはWQHD解像度の「Time Spy」と4K解像度の「Time Spy Extreme」を使用している。
「Steel Nomad」に比べると負荷が軽いこともあり、4K解像度の「Time Spy Extreme」でもGraphics scoreは5,976、フレームレートもGraphics test 1で37.39fps、Graphics test 2で35.57fpsをマークし、シングルプレイの目安になる30fpsを大きく上回る。さらにWQHD解像度の「Time Spy」ではGraphics scoreは12,965、フレームレートはGraphics test 1が84.97fps、Graphics test 2でも73.97fpsで、マルチプレイの目安になる60fpsを楽にクリアしている。
「3DMark」のラストはAPIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアをチェックしていこう。プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類を選択して計測を行っている。
さすがに4K解像度の「Fire Strike Ultra」ではGraphics scoreが6,964、Graphics test 2では23.85fpsとやや厳しいスコア。しかし、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」ではGraphics scoreが15,537、Graphics test 2が55.62fps、フルHD解像度の「Fire Strike」ではGraphics scoreが32,964、Graphics test 2が128.27fpsまでスコアが上昇した。特にフルHD解像度であれば重量級のゲームでも高リフレッシュレートな液晶ディスプレイの性能を存分に活かすことができる。