エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1433
2024.06.27 更新
文:撮影・藤田 忠
今後「Steel Nomad」に置き換わっていくわけだが、これまでの計測データが豊富な「Time Spy」のスコアも確認しておこう。テストプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」を使用した。
WQHD解像度の「Time Spy」は総合22,000スコアオーバーで、Graphics test中のフレームレートも130~150fps台とWQHDゲーミングを安心して楽しめる結果になっている。4K解像度で実行される「Time Spy Extreme」のスコアも10,000を上回り、フレームレートも60fpsを超えていた。ゲーム次第では、4Kゲーミングも十分楽しむことができる。
「3DMark」を使ったテストの最後は、Direct X11ベースのテストである「Fire Strike」を実行した。テストプリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類を使用している。
4K解像度「Fire Strike Ultra」のスコアは10,000台に留まり、フレームレートも50~80fpsになるが、WQHD、フル解像度では100~266fpsとジャンルを問わず快適にプレイを楽しめる結果を出している。ちょっと古めのゲームを楽しむときは、フレームレートを制限してGPUの消費電力、発熱を抑えてプレイするのも良いだろう。
ここからはゲーム内ベンチマークや、プレイを通してパフォーマンスをチェックしていこう。まずは人気MMORPGタイトル「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張パッケージ「黄金のレガシー」に対応した更新ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマーク」を実行しよう。グラフィックス設定は“最高品質”(アップスケーリングは未使用)を選び、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で行っている。
拡張パッケージで、グラフィックスが向上するため、”最高品質”のGPU負荷が増しているが、WQHD解像度で23,928と”非常に快適”指標の15,000スコアを余裕で上回っている。テスト中の平均フレームレートも167.88fpsと不安のない値になっている。
4K解像度では”非常に快適”こそ逃すが、平均フレームレートは89.6fpsだった。GPU負荷が増す、大規模レイド戦でもなければ4K解像度でスムーズにプレイを楽しむことができるだろう。
次はオリジナルがNintendo Switchとあって、GPU負荷は軽いが最新タイトルとなる「真・女神転生V Vengeance」をプレイしてみた。グラフィックス設定はアンビエントオクルージョンや、モーションブラー、アンチエイリアシングといった項目のあり・なしのみだ。ゲーム冒頭を一定ルート移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で記録した。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類を選んだ。
ゲーム冒頭での計測だが、非常に軽く4K解像度でも、リフレッシュレート144Hz張り付きのヌルヌルプレイを楽しむことができる。
続けては、バトルロイヤル系の人気タイトル「Apex Legends」をプレイしていこう。グラフィックス設定はできる限り高品質になるように設定。144fpsのフレームレート制限は解除し、射撃練習場の一定ルートを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」を使用して記録した。解像度はこれまでと同じくフルHD、WQHD、4Kの3種類を選択した。
グラフィックスを最高品質に設定した状態でも、平均フレームレートはゲーミングディスプレイと組み合わせてのプレイが可能な200fpsを記録している。そしてWQHD解像度では240fps超えと、240Hz駆動に対応したゲーミングディスプレイを使ったゲームプレイ環境を構築することを視野に入れられる。